国境を越えたスクラム-ラグビー日本代表になった外国人選手たち (単行本)
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国境を越えたスクラム-ラグビー日本代表になった外国人選手たち (単行本) / 感想・レビュー
鉄之助
想像とは違った内容だった。昨年、日本中を感動させたラグビー日本代表の強さのヒミツ、を期待して読んだが、ガイジン助っ人選手の歴史を細かく(細かすぎ、の感じも)記したドキュメント。リーチ・マイケルと、具智元が最後の最後にちょっと出てきただけだったから…。物足りなかった。しかし、オールブラックスからジェイミー・ジョセフ(現・日本代表ヘッドコーチ)やグレアム・バショップを日本代表に選び、今日の基礎を築いた平尾誠二の慧眼には、感動した。
2020/01/18
いつでも母さん
「チームのために、身体を張れない人はグラウンドに立つ資格はない。そこに国籍は関係ありません。」ホラニ龍コリニアシの言葉だ。数多の外国人選手が、高校で大学で社会人でプレーしている。だからといって全員が桜のジャージーを身に着けて日本代表になれる訳ではない。中には日本国籍を取得している選手もいる。ただラグビーの為にだけではないだろう。日本人が好きで、日本という国が好きで選んだのだろう。一つのタックルにスクラムにキックに彼らの誇りを思いながらベスト8を目指す日本代表を熱く応援したい。
2019/10/11
chantal(シャンタール)
私の中で最初の外国籍選手と言えば大東大のラトゥ。すごかった。その後も三洋電機で活躍し、日本代表になった時は何の違和感もなかったし、普通に応援してた。言葉も文化も全く違う国で生活するのは並大抵の事ではない。特に日本はどちらかと言うと閉鎖的な社会だし。でもそこに溶け込もうと努力し、所属するチームへの献身が伝わるから、私たちも心から応援する。トモさんやラトゥの息子さんの言葉が良いじゃないか。「ホームは日本」。日本で暮らし、日本のチームで戦ってる。だから日本代表になる。私達はそれを応援する、それがラグビー!
2019/10/20
アキ
1991年1月8日神戸製鋼vs三洋電機ウィリアムスの伝説のトライが目に浮かぶ。あの頃外国人選手は助っ人だった。日本に来てラグビー黎明期に苦労した外国人選手とそれを支える日本人、読んでいて何度も目頭が熱くなる。桜のジャージに憧れ、日本文化を尊重する外国人と日本人がワンチームとなり日本代表はここまで成長した。外国人登録者が260万人を超えた日本へスポーツの役割がヒントになるかもしれない。「チームのために、身体を張れない人はグランドに立つ資格はない。そこに国籍は関係ありません」トンガから日本代表になったホラニ龍
2019/10/05
seacalf
母校の大学も強豪校だったが当時はあまり気にしていなかった。なので今回のW杯で改めて胸を熱くした口だが、外国人選手の多さに戸惑いも感じていた。まずはラグビー代表の国籍にとらわれないその理由を、歴史から紐解いてくれる。文化風習の違う異国に飛び込んできた歴代の選手達を紹介し、今までまるで知らなかったラグビーのことを外国人選手の受け入れという観点から知れる良いきっかけ。この仕組みや寛容性はラグビーに留まらず学びが多い。第6章は特に必見で涙が溢れた。蛇足ながら「笑わない男」稲垣啓太さんの貴重な笑顔ショットも掲載。
2019/12/03
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