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代理母、はじめました (単行本)

代理母、はじめました (単行本)

代理母、はじめました (単行本)

作家
垣谷美雨
出版社
中央公論新社
発売日
2021-02-20
ISBN
9784120053924
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代理母、はじめました (単行本) / 感想・レビュー

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旅するランナー

代理母ビジネスを扱った問題作。設定は近未来ですけど、日本社会が色々な問題・課題を放置したままのためか、状況はさらに悪化しているみたいです。格差社会、医療技術の停滞、ハラスメント体質、そして富士山の噴火、政府機能の移転まであり、東京はディストピア化しています。家族のあり方を問われる、読み進めるのがちょっと憂鬱になる一作です。あ~っ、明るい未来をはじめたい!

2021/05/11

ウッディ

富士山が大爆発し、廃墟のようになった近未来の東京、貧富の格差が大きくなり、単純労働がAIに取って代わられた世界で、義父から代理母をさせられたユキは、家を出て、女性が搾取されない代理母業を始める。タイトルの軽い感じから想像していたもの、そしてこれまでの垣内さんの作風と異なる殺伐とした雰囲気でした。女性の選択肢として、代理母に依頼して子供を持つという選択肢が増えるのは理解できるが、それって金持ちだけの権利ではないかのと思ってしまった。登場人物たちの主張も、少しブレていて、自分には消化不良でした。

2021/10/16

のっち♬

代理出産を強要する義父から逃げ出したユキは代理出産の代理店を立ち上げる。2040年の日本を舞台に貧富格差や差別意識をデフォルメするのだが、"男ども"への恨み辛みばかり書いて背景設定を疎かにする点はイタイの一言。テーマの斬新さとスリリングな脱出劇は求心力があるが、いくら何でも詰めが甘過ぎ。未成年をこんな容易にごまかせるものか?記憶の天才でもこんな育ちで代理母を選別できるのか?こんな妹弟をあっさり許せるものか?とツッコミが追いつかない。社会全体で子育てに取り組むには時には即物的な目線も必要なのかもしれないが。

2022/05/06

いつでも母さん

ドキリとするタイトル。わかりますよタブーなんかじゃないのは…だがしかし、2040年って、すぐそこの未来だ。地震や富士山噴火はあるかもしれないが(無いと願っているけれど)代理母ビジネスとは…垣谷さんは喫緊な話題を作品として読ませてくれるのが嬉しいけれど、今作はちょっと私には…だった。未婚出産やLGBT、同性婚等私は否定しないが正直ここの誰にも心は揺れなかったのだ。(そこだ! !)それでも次もきっと読むはず!

2021/04/04

とろとろ

時代設定が「富士山が噴火した後の荒廃した日本」。近未来的なんだ。そんな時に代理母の紹介会社を立ち上げる、ということのようだが、最初からなんだか無理があるような話。日本の生殖医療の批判、貧困層対策、妊娠と出産を巡る女性の負担など、昔も今も問題となっているにも関わらず誰も見て見ぬ振りをしている問題を、この代理母ビジネスで徹底的にあぶり出す、ということか?。後半から例によってどんどん良い方向へ話は進んで行くのだが、自分的には以前に読んだ「希望病棟」的な無理筋でスッキリしなかった。最近、スッキリしない感想ばかり。

2021/06/07

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