あの人が好きって言うから…-有名人の愛読書50冊読んでみた (単行本)
あの人が好きって言うから…-有名人の愛読書50冊読んでみた (単行本) / 感想・レビュー
兵士O
メディアから有名人のイメージだけは伝わってきます。故安部元首相の暑苦しいまでの愚直さや、小池都知事の機械的なクールさなど、この本で紹介されている二人の愛読書と、それを受けての小林さんの解説は、まさにそんな僕の抱いていたイメージと重なるものでした。小林さんはそんな皆が思っているイメージに乗せて本の粗筋+自分の感想を1頁半で書いているわけで、こんな荒行、ライターでも出来る人は日本中でも数人だと思います(ああ!故ナンシー関大先生!)。しかもバスの待ち時間などで一人分サクッと読める。タイパ重視の読者には最適かも?
2023/03/05
えみ
十人十色の愛読書。意外性よりも、この人なら選びそうだな。という印象を大きく受けた選書。1人1冊、50人の有名人の愛読書が50冊紹介されている。実際に読んだことがあったのは11冊だった。未読のものの中には、絶対自分では手に取らないだろうと思う本もあったけれど、そのうち挑戦してみたいと前向きに検討できる良書が多い。しかし…他人の愛読書を読み続ける。それは想像以上に苦行だと思う。50冊…尊敬する。個性的なイラストと毒の利いた文章、そして本に対する向き合い方が独特で面白かった。何を読むか迷った時に活用したい一冊。
2021/09/21
Natsuko
書評本風だが、愛読書を挙げた有名人についての語りがメイン。目次を見るだけで楽しく、好きな有名人の愛読書を見て一喜一憂。それだけ自分は、愛読書の中にその人自身を見ているのだろうと思う。「檸檬」「落下する夕方」「星の王子様」あたりを挙げている方に、勝手に「メンタル強い」と思ってしまうあたり、自分の偏見が垣間見える。著者の好き嫌いもはっきり分かり、こき下ろし方が辛辣なのも面白い。
2022/09/28
おさむ
愛読書から有名人の内面を解剖する珍書。ブルボンさんの本質を突いたツッコミに感心。大坂なおみ選手の回では、彼女に愛玩の眼差しを向けるメディアや企業が「聡明な彼女の中で冷静に分析して評価されるのだ」と、記者会見拒否を巡る現状を予言している。意外だったのはほんとに本を読んでいる人が多いこと。(事務所や編集者がテキトーにつくってるイメージがあった)。同じ作家さんのファンと知ると、親近感も湧く(伊坂幸太郎が好きなフワちゃんとか笑)。一番脱力したのが、菅義偉首相の愛読書でした‥‥。彼の器の小ささがよくわかりました。
2021/06/11
さおり
ブルボン小林さんの本を読んでみたくて、図書館にあったこちらを。おもしろかったです。女性週刊誌を読むタイプのおとなにはなりたくない、という若き日の思いを貫いているけれど、「女性自身」の連載をまとめたこの本がこれだけおもしろいというのは、もう、そういうことではなかろうか。私も下世話な話が好きなおとなになったな、って。
2022/09/11
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