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ショローの女 (単行本)

ショローの女 (単行本)

ショローの女 (単行本)

作家
伊藤比呂美
出版社
中央公論新社
発売日
2021-06-21
ISBN
9784120054426
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ジャンル

ショローの女 (単行本) / 感想・レビュー

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アキ

詩人、65歳。カリフォルニアから熊本に帰ってきた。夫とは死別し、子どもたちは独立し、米国から連れ帰ったクレイマーと過ごす日々。コロナ禍で早稲田の学生の悩みを聞きつつ、逆に癒される日々。せっせと鉢植えの植物を集める日々。石黒亜矢子のイラストもかわいい。ショローとは、コミュニティーとか、人の手で作られたものとかに飢えてくる時期なのかもしれない。「詩を書くというのは、夢を見るようなものだと思う」と。『春憂いならばどしどし詩を書きな』早稲田の学生につくってもらったタイトル俳句は、著者へのメッセージにもなっている。

2021/07/28

どんぐり

初老といえば40代だが、いまはロージンばかりになって60代に後退している。ショローとなったとはいえ、伊藤さんはスンバの女であるから当然元気で活動的である。かつて介護のためにアメリカと熊本で二重生活を送っていたこともあったが、いまは生活の拠点を熊本に移し、週の2日を早稲田で「文学とジェンダー」を教えるために東京で過ごし、残りを熊本で犬のクレイマーと2匹の猫、そして観葉植物に囲まれた生活を送っている。そんなショロー女の身辺雑感を記したエッセイである。→

2021/10/05

美登利

比呂美さんのエッセイ最新刊。アメリカから帰ってきて早稲田大学で教えながら、今度は東京と熊本を行き来して相変わらずパワフルな比呂美さん。東京にいる時は長い付き合いの枝元なほみさんのマンションで寝泊まりするのだそう。昨日、そのお二人の写真付きの記事を見たら本当に楽しそうだった。途中からコロナ禍になり学生達に講義が出来なくなってリモート授業、卒業式、3年間の契約も切れまた熊本に戻ったところまでの日々の暮らし。私にとっては少しお姉様の生活。とても参考になり身にしみる。今も植物も動物も手をかけて育てている(尊敬)

2021/10/13

しゃが

久しぶりの伊藤さん、熊本に拠点を移した65歳のショロー(?)になっても、『良いおっぱい 悪いおっぱい』の頃と変わらず、「女の生」に寄り添い、生々しくも、寂しくも、「伊藤さんらしく」こだわる生きかたが語られる…。これからの時代は一人の暮らしは自由と寂寥のなかで、愛犬、愛猫、そして植物が新しい「家族」になっていくのかもしれないと感じた。ユニークなのは目次が俳句になっている、「炎天の乳房が垂れる自由かな」はノーブラがテーマに、「うはははと山笑うねそうだよね」は女言葉が…。巻末には二人の若者からの添削がまた愉し。

2021/08/05

さっこ

すっきり読めるかなと思ったら、思いのほか手こずったエッセイだった。

2022/07/07

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