歴史というもの (単行本)
歴史というもの (単行本) / 感想・レビュー
うののささら
井上靖没後30年か。天平の井上靖と幕末の司馬遼太郎、古代と現代の松本清張。三人の座談はさすがに面白い。井上靖がすきな大化の改新から奈良時代の日本の国がどっちにいくか定まらない時代。新しい国つくりに国をあげて挑んだ時代。命をかけて文化の摂取に挑んだ遣唐使などロマンがあるな。国がビジョンを示しそれぞれが歴史的役割を遂行し次世代にバトンタッチしていく。日本の原型がある。また敦煌など中国も書いてるが天国から嘆いているかな。懐かしかったです。
2021/11/27
しーふぉ
司馬遼太郎、松本清張との鼎談や対談、雑文や講演などなど。井上靖のものは何であれ読みたいので。
2024/05/25
ドラマチックガス
歴史に関する、井上靖の対談や講演をまとめた本。帯からしても司馬遼太郎、松本清張との対談が看板なんだろうけれど、話しているのはほとんど司馬遼太郎と松本清張。まぁらしいといえば、らしい。後半の講演の方が面白かった。口調がまんま『孔子』の蔫薑。おろしや国酔夢譚を書くためにロシアへ行き『北槎聞略』の記述を裏付けようとしたり、『蒼き狼』『額田女王』の元ネタエピソードの解釈に苦しんだり。大岡昇平との論争があとを引いていたりするのかな?
2022/03/14
kiiseegen
井上靖、司馬遼太郎、松本清張の鼎談2編。司馬との対談1編。と、随筆数編。
2021/10/24
すばる
1960年代から70年代にかけて発表されたもの。去年の年末に久しぶりに書店を巡って買った本。没後30年記念出版だそうだが、私に取ってはちょうどいいチョイスで、楽しくて一気に読んだ。井上靖の講演録や松本清張、司馬遼太郎、井上靖の座談集。司馬さんの「ファクターをじっと見ていると、一つの滴みたいなものが落ちてくることがある。そういうものがトゥルーとすると、トゥルーが一滴落ちるのが歴史である」との言葉響いた。
2022/02/23
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