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タラント (単行本)

タラント (単行本)

タラント (単行本)

作家
角田光代
出版社
中央公論新社
発売日
2022-02-21
ISBN
9784120055010
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ジャンル

タラント (単行本) / 感想・レビュー

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starbro

角田 光代は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。久々の新作長編でパラリンピックを描いていると言うことで、パラリンピックの期間に、期待して読んだのですが、書きたいこと(ボランティア、難民、パラリンピック、東日本大震災、コロナ禍)が多過ぎたのか、新聞小説だからなのか解りませんが、テーマが散漫で著者としては残念な作品でした。ドラマや感動が、足らんと(タンラント;博多弁風;笑)! https://www.chuko.co.jp/special/talant/

2022/03/10

こーた

どうやったらこんなに巧く重ねられるんだろう。本を読んでいて、何の脈絡もない(ようにおもえる)記憶が、ふっと立ち上がってくることがある。それとおんなじような感覚で、体験や会話、記憶がすっと差し出されるから、まるで自分の経験したことみたいにかんじる。そこに僕自身の記憶も重なる。僕の祖父も戦争の話はしたがらなかった。僕の祖母は感情をあらわすことがなかった。ふらっと異国へ行ってしまう友人が、僕にもいた。彼ら彼女らが、登場人物に織り重なって、ほんとうに〈いる〉みたいにおもえてくる。なぜ知りたいのか。⇒

2022/12/16

うっちー

年寄りの私でも何かを始めようと、前向きにしてくれる作品でした

2022/06/01

tetsubun1000mg

角田さんはどちらかといえば日常を描くという印象でした。 大学時代にボランティア活動のサークルに入会して生涯の友達を得て、アラフォーとなる20年後とを行き来しながら、祖父や他の登場人物の視線でも描かれる。 ネパール、中東、東日本大震災のボランティアやツアーに参加するのだが、自発的に行動しているのに周囲の声やSNSの揶揄に耐えられなくて心を閉ざしてしまう。 祖父や甥っ子の経験にも繋がっていくのが次第にわかってくる。 紛争や戦争、災害とパラリンピックの歴史も取りまぜて角田さんの作品のなかで一番の出来だと思った。

2022/04/04

美紀ちゃん

走る練習会の同期だったじーちゃんの清美が心の支えになっていた。じーちゃんの秘密がすごい! カッコいい!じーちゃんのことが知りたくて後半一気読み。「20年も手紙を送り続けてはじめて返事をもらった、神様から返事をもらった感じ」と涼花さんが言った時にグッときた。不登校の玲が学校に行きたくなった話もすごい。それだけでも1冊になるよね。百タラント太っ腹だね。私も誰かに百タラントあげてみたい。ムーミンがみのりにタラントを教えてくれたのだと思う。泣ける。テーマ盛りだくさんだがちゃんと繋がっていて必要な話。良かった!◎

2022/06/03

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