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最後の大君 (単行本)

最後の大君 (単行本)

最後の大君 (単行本)

作家
スコット・フィッツジェラルド
村上春樹
出版社
中央公論新社
発売日
2022-04-07
ISBN
9784120055027
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最後の大君 (単行本) / 感想・レビュー

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starbro

村上春樹の新しい翻訳ということで読みました。フィッツジェラルド未完の遺作なので、グレート・ギャッビー等と比べると、どうしても劣ります。翻訳もあまり村上春樹らしさが出ていない気がしました。 https://www.chuko.co.jp/tanko/2022/04/005502.html

2022/04/23

速読おやじ

30年以上前に読んだ記憶があるが、未完の作品で中途半端で当時は全く印象に残らなかったのだが、作者のメモも含めて村上春樹の翻訳により、生き生きと蘇った感がある。未完なままが、本当に残念でならない。これから物語が急展開する、、というところで唐突に終わるのだが、メモを元に自分で物語を想像することは可能だ。続きを他の作家が書くというプランもあったようだが、それも無くなった。フィッツジェラルドの小説は自分の年齢を重ねてゆけばゆくほど、しみじみと良さが分かる様になってきた。どこが?と聞かれても簡単に答えられないけど。

2022/05/01

tokko

フィッツジェラルドの作品は読むたびに印象が変わる。だいたい1回目はあまりパッとしないんだけど、回を重ねるごとにその魅力を発見することが多い。この"Last Tycoon"もそうなるといいのだけれど。

2022/06/04

29square

あらゆる意味での痛ましさがここにはある。 角川版で読んだのは遥か昔、当時は単なる未完の凡作と思った。 初章の見事な掴み。モノローグから機内の風景、夜明け、雲上へと映像的な展開の映えと静けさ。第二章からは逆に演出過剰ともいえる場面展開のなかで抑制された感情の痛ましさが余韻を残す。語り手の寄る辺無さも同様に痛ましい。 この小説は第5章の手紙の部分で終わっているべきだったかもしれない、けれどもそれに続く痛ましい残渣を見つめるのも、そういうこと込みの作品としてありなのかもしれない。

2023/07/30

ポルコ

本来なら、この3倍ぐらいになったであろう絶筆作品。主人公モンロー・スターもクールで魅力的だが、語り手であるセシリアも勝ち気で可愛らしい。

2024/01/17

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