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ワイマル共和国: ヒトラ-を出現させたもの (中公新書 27)

ワイマル共和国: ヒトラ-を出現させたもの (中公新書 27)

ワイマル共和国: ヒトラ-を出現させたもの (中公新書 27)

作家
林健太郎
出版社
中央公論新社
発売日
1963-11-21
ISBN
9784121000279
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ワイマル共和国: ヒトラ-を出現させたもの (中公新書 27) / 感想・レビュー

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aisu

歴史も政治も知識ゼロの私ですが、この頃映画鑑賞にハマっているのと、戦後70周年なのとで、ナチスものも幾つか見る。それで、ナチスってどこから出て来たのか?いつ?何故?どうやって成長したのか知りたくて。予備知識ゼロで手に取った本がこれ。第一次世界大戦の敗北から、いや、終わらせる苦労から始まる…。グダグダしてるが一応政党があって選挙があるんだな。色んな人がそれぞれ思惑があって行動するのについ引き込まれて読んだ。そしてナチスが…。

2015/11/26

あなほりふくろう

「ヒンデンブルクは政治的には無能で、ルーデンドルフのロボット」いきなりのばっさりに微笑したが、これが段々と笑えなくなり、しまいには頭痛とともに頭を抱えるように。石田勇治「ヒトラーとナチ・ドイツ」と一緒にナチの成立を確認したくて手に取ったが、政治史という外的要因からこの成立を探ったこちらの方が、よりよい理解ができたように思う(あちらも非常に興味深い内容でした)非常に面白かったです。

2017/05/27

KAZOO

第一次大戦とナチス登場の間に成立した当時としては、理想的な政治体制であった。それをあまりイデオロギーにとらわれずに分析した本であって、高校時代に読んだ本であるが今読んでも古臭いところは全然ありません。ナチスが出てくる状況をよく分析しており、今の日本に置き換えてみると似通った点が出てきます。

2013/01/10

無識者

この本の最後に「ドイツ国民はビスマルク以来、官僚の支配になれており、自らが国家を形作るという意識と慣行に欠けていた。その彼らが敗戦によって突然、民主主義と政党政治という新しい実践を課せられたとき、彼らはそれをいかに駆使するかに迷った。そして政党政治がいたずらに混乱をもたらしたように見えたとき、彼らは彼らの手にゆだねられた共和国をむしろ重荷に感ずるようになり、上からの強靭な支配に救いを求める人々がふえたのである。」と書かれる。日本もそうだろうか?と考えさせられる・・

2015/11/11

coolflat

第一次世界大戦~ナチス政権誕生までの流れが理解できる。ヒトラー首相就任は国民多数の意思表明の結果ではなく、大統領の任命によるものだった。ヒトラー首相就任の最大の要因は、大統領に非常に大きな権限を与えたワイマール憲法にあった訳だ。個人的にはビスマルクを志向したシュトレーゼマンの死が、ナチス政権誕生の要因で最も大きかったように思う。ロカルノ条約など彼の巧みな外交によって、ドイツは国際社会に復帰する事ができた。ビスマルクもそうだが、優秀な個人の損失により外交力を発揮できずに、戦争に至らせてしまうのは往々にある。

2015/01/11

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