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哲学入門: 生き方の確実な基礎 (中公新書 140)

哲学入門: 生き方の確実な基礎 (中公新書 140)

哲学入門: 生き方の確実な基礎 (中公新書 140)

作家
中村雄二郎
出版社
中央公論新社
発売日
1967-09-01
ISBN
9784121001405
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哲学入門: 生き方の確実な基礎 (中公新書 140) / 感想・レビュー

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ころこ

「メタフィジックス(自然学、物理学)および「フィジックス主義」との関係において「メタフィジックス」(形而上学、哲学)」とあるように、高度成長末期に書かれた進歩主義、科学万能主義に対する懐疑が時代背景にある。また、哲学という言葉には、哲学史からの引用と注釈によって成り立っている部分と、何かを原理的に考えるという部分とがある。本書は前者の哲学を換骨奪胎するという後者の試みとしての哲学の入門のため、実は前者における入門だと勘違いした読者の前に立ちはだかるメタ・メタフィジックスへの案内である。ちょっと難しい。

2022/12/10

佐島楓

入門書とは言えないくらい難解。思考のトレーニング用なのだろうか・・・。とりあえず、論理的な文章を読む基礎体力を強化しないといけない。理解できないのが悔しいので時間を空けて再読しようと思っている。

2011/08/26

うえ

67年刊行のロングセラーであった本。「われわれが「過去」を「過去」として問題にするときには、なんらかの意味で「未来」への志向を含んでおり、またわれわれは、しばしば「未来」への逆投影(未来をどう見るか、どうありたいと望むか、ということの裏がえし)として「過去」をとらえている…そして実は、「歴史法則」的な歴史観が、過去については厳格な決定論の支配下にあるものとしながら、未来についてはユートピア的な<自由>が約束されている、というパラドキシカルな関係と結びつきを蔵しているのも、この「現在」を変換点としている」

2024/03/02

読書家目指すで

哲学とはなんたるか、対話的な構造を持ちうるものを西洋哲学の特長と位置付け、東洋の哲学は寛容で、感情的自然主義が混入しディアレティックなものが欠如していると指摘している。中々終盤は面白かったです。

2015/11/08

amanon

本書が出てから早半世紀近くの年月を経ているということに、何とも言えない感慨を覚える。冒頭で著者が述べている戦後時の社会と価値観の変容から更に年を経た現在、更なる変容…というか逆戻りの様相を呈している昨今を思うと、いかに人の心が移ろいやすく、易きに流れがちかということを思い知らされる気がする。そうした中にあって、地に足のついた思考を身につける重要性を本書は説いているのだと思う。また、本書で著者が繰り返し、科学やマスメディアの功罪について言及しているが、ますますその傾向が顕著な現代を著者はどう見ているのか?

2016/08/15

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