南伝仏教の旅: 近代化する東南アジアの中の宗教 (中公新書 923)
南伝仏教の旅: 近代化する東南アジアの中の宗教 (中公新書 923) / 感想・レビュー
印度 洋一郎
同じ仏教でも、日本の大乗仏教とは違う宗派で馴染みも薄い南伝(又は上座部。小乗は蔑称とのこと)仏教を、毎日新聞編集委員の著者が1980年代半ばの東南アジア各国に訪ねて回ったルポルタージュ。まず南伝仏教には、その基底にヒンドゥー教の要素を色濃く持っているということがあり、例えばカンボジアやタイでは神と王と同一視する王権として定着した。内戦中のスリランカやカンボジア、軍政下のビルマ(ミャンマー)、経済発展著しいタイ、80年代半ばの状況にはいまや懐かしさもある。僧侶が、巨大な政治勢力であるのは今も変わらないが
2016/11/29
Miwa_N2
インドからスリランカ、インド洋を経てインドネシア、カンボジア、ビルマ、タイに伝播した仏教遺跡紀行 1980年代、スリランカのシンハラ・タミル民族抗争、クメール・ルージュ、ネ・ウィン政権、動乱する各国の様子が、ジャーナリストでもある筆者の視点から生き生きと伝わってきて、仏教伝来から、この動乱の現在に何世代もの人を経て続いてきた様を感じる本でした、良書
2015/05/12
tkm66
30年前の東アジア、と抑えた上で読めば大丈夫!
2018/06/04
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