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0歳児がことばを獲得するとき: 行動学からのアプローチ (中公新書 1136)

0歳児がことばを獲得するとき: 行動学からのアプローチ (中公新書 1136)

0歳児がことばを獲得するとき: 行動学からのアプローチ (中公新書 1136)

作家
正高信男
出版社
中央公論新社
発売日
1993-06-01
ISBN
9784121011367
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0歳児がことばを獲得するとき: 行動学からのアプローチ (中公新書 1136) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

著者の正高信男氏は比較行動学者。タイトルからは言語学を想像していたのだが、動物行動学を踏まえて、乳児の言語獲得への道程を探るもの。言語学でなかったのは、結果的にはむしろ良かった。乳児は生まれ落ちた時から、すぐに授乳を通して母親とのコミュニケーションをとり始めるらしい。そして、生後3ヶ月~4ヶ月頃に身体的な意味での大きなパラダイムシフトを迎えるという。すなわち、それまでのチンパンジー型の咽頭構造から人間型のそれに劇的に変化するのである。それまでは、生存が第一命題。そして、そこからは(とはいっても、生後⇒

2023/05/20

momogaga

積読解消。大学教養課程で赤ちゃんに関する講義を受けて以来関心を持っていたテーマです。本の内容は学術的でしたが、これからの示唆を与えてくれました。早速関連本を読んでいきます。

2016/02/20

loanmeadime

2年ぐらい前に言語の起源についての本を数冊読んだことがあって、その時に”野生児”というのを研究するなんていうことが出てきて、そんなことより、人間の赤ちゃんを観察した方が良かないか、と思いました。読メにぴったりのレビューがあったので読んでみました。我が子を得たのを機に始めたという研究をまとめて1993年に出版された本なので、晩節を汚す行為は無関係だろうと思います。3か月から4か月ぐらいに劇的な変化が赤ちゃんには起こるんですね。”母親語”の模倣などコミュニケーションの開始。そういえば、首が座るのもそんな時期。

2023/05/31

じょうこ

とても面白かった。早期教育の本なのかと勘違いしていたが、全くそうではなく、くちびるの動きから始まり、のどの形態から声の調子やサルの親子観察など各種の実験結果を紹介しながら、わかりやすく、かつ母子に対する愛情に根づいたと感じられる優しい表現で、0歳児が発する彼らなりの「音声」研究を紹介してくれる。赤ちゃんの声やしぐさがありありと想像できる筆っぷりで、読んでて興味深いだけでなく気持ちいい。0歳児のお世話を毎年できるような仕事をしたい!と思ったほど。また、実験計画についても詳しく書かれていて、納得感も大きい。

2021/04/19

CCC

興味深い話は多かったけれど、「おかあさん」が無条件に前提に来るのは引っかかるところがあった。状況・実態から仕方なかったのかもしれないが、言葉のメロディ的な面が重要なら、父子家庭とかだとどうなるんだろう、という疑問は頭から離れません。

2018/08/04

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