化物屋敷: 遊戯化される恐怖 (中公新書 1195)
化物屋敷: 遊戯化される恐怖 (中公新書 1195) / 感想・レビュー
金吾
化物屋敷が変遷していき如何にして恐怖を楽しませていくのかという部分が興味深い本でした。「遊戯化される恐怖をめぐって」が面白かったです。
2024/05/04
わ!
この本は、縁日などにあった興行の「化物屋敷」…つまり「おばけ屋敷」をテーマにした本なのだ。これがまた、民俗学でも風俗学でも社会学でもないのです。それもそのはず著者である橋爪紳也さんは、大阪の郷土史で有名ですが専門は建築学の先生なのです。このような見せ物小屋が、江戸時代のどのあたりで発生し、どういう進歩を成して、現在遊園地などで見られるような「おばけ屋敷」にまでつながってゆくのかを詳しく解説してくれる本でした。
2010/09/22
挫躯魔
やっぱり昔の人は凄いね(*´ω`*)今の人達もこんな感じで商売してくれたらもっとお化け屋敷が栄えて増えていきそうなのに、って思わされることが多かった。
2014/08/28
せん
ブクブク交換でいただいた本。明治時代まで、日本に、(旧暦の)年越しにコスプレする「お化け」という行事があったとは知らなかった! 今ではその行事はなくなり、「遊戯化された恐怖」といえば「お化け屋敷」。日本と西洋の違い、空間の使い方などが語られていて面白かった。高校の時に文化祭でお化け屋敷やったなぁ。懐かしい!
2013/12/05
Empirestar
日本におけるお化け屋敷の起源をたどり、バブル崩壊ぐらいまでの現状を考察した本。江戸時代の節分のお化けが「触れることのできる狂気」を象徴するものであったが、都市化が進行するにつれ「もののけ」たちは理解不能でない存在となっていった。その結果、理解不能であったもののけたちを愉しむ「恐怖」の場として、お化け屋敷が成立したのは興味深い。西洋と東洋のお化け屋敷の違い(西洋は場に憑りつくが、日本の場合は建物の構造上難しい)から、迷宮式や場面型に多様化していく分化の在り方は大変興味深い。お化け屋敷に興味のある人向けの本。
2013/07/18
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