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夏目漱石を江戸から読む: 新しい女と古い男 (中公新書 1233)

夏目漱石を江戸から読む: 新しい女と古い男 (中公新書 1233)

夏目漱石を江戸から読む: 新しい女と古い男 (中公新書 1233)

作家
小谷野敦
出版社
中央公論新社
発売日
1995-03-01
ISBN
9784121012333
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夏目漱石を江戸から読む: 新しい女と古い男 (中公新書 1233) / 感想・レビュー

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harass

この著者が二番目に出版した本だという。1995年で彼が大学院入学前後ぐらいの時期のようだ。漱石の7作品を各章ごと取り上げ、漱石が英文学以上に親しんでいたはずの江戸文芸、浄瑠璃歌舞伎落語などからの影響、とくに現代と異なる恋愛観などの考察や先行研究などと照らし合わせて論じる。実に丹念な内容でいまの著者の語り口とまったく違うのに驚く。のちの著者のテーマ、日本人の恋愛論などの萌芽が垣間見える。坊っちゃんの自称「江戸っ子」の性格などいろいろ面白く読めた。良書。ふと数えてみるとこの著者の既読本はこれで20冊目になる。

2018/04/24

モリータ

◆1995年刊。面白かった。書き味や立場は今とはずいぶん違うが。

2020/08/05

ルアット

「坊ちゃん」を読んだのは中学生のとき。当時、「坊ちゃん」のよさもわからず、、なんの魅力も感じなかった。だから再読することもなく、今日まで来てしまったが、この著者の考察を受けると、「坊ちゃん」がなぜ素晴らしいのかがよくわかった。「虞美人草」、「三四郎」、「それから」なども、何度か読んできたが、上っ面な理解しかしていなかったことを痛感した。面白い内容の本だったが、引き合いに出される浄瑠璃や歌舞伎、マニアックな文献などについては詳しくないので、その辺は理解しづらかった。

2014/12/18

遠藤三春

近世中心の研究者、恋愛論なんかを書いているのをよく見かける人なので、今回も恋愛中心、近世の特に八犬伝を中心とした江戸から、漱石作品の恋愛について比較考察を行っている。ぱら見になってしまったが、割と面白かった。各章始に、それまでの先行研究がかなり分かりやすく紹介されているので、結構便利だった。

2012/01/08

Gen Kato

小谷野氏による漱石論。個々の作品に対する評価に意見の違いはあれど、おもしろく読みました。私は『坊ちゃん』『道草』『硝子戸』がベスト3ですけどね。

2024/07/15

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