KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

子どもはことばをからだで覚える: メロディから意味の世界へ (中公新書 1583)

子どもはことばをからだで覚える: メロディから意味の世界へ (中公新書 1583)

子どもはことばをからだで覚える: メロディから意味の世界へ (中公新書 1583)

作家
正高信男
出版社
中央公論新社
発売日
2001-04-01
ISBN
9784121015839
amazonで購入する

子どもはことばをからだで覚える: メロディから意味の世界へ (中公新書 1583) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

シルク

これ面白かったな。またその内再読しようっと。「出産前に繰り返し同一の童話を音読してやると、それをなじみのないストーリーと区別して知覚する……」(pp.4-5)ふむふむ。言葉の、あるまとまりが持つリズム、それへの馴染みの感覚。違うものを聞かされると「なんかちゃうぞ」と、ザラッと肌で違和感を感じる。そういうのって言葉を獲得していき、使いこなす力を磨いていく中でも、あるよな。赤ちゃんの時ではないけれど、3歳か4歳くらいの時、親に寝る前読んで貰う本が何冊かあった。寺村輝夫の「こまったさんシリーズ」はそのひとつ。

2018/04/16

シルク

「うたい、話しかけてやることは、赤ちゃんにとって無条件に心地よいのだ。」(p.ⅲ)……こどもを産んだことはなく、身近に赤ちゃんがいたこともほぼ無くて、急に赤ちゃんと二人きりにされるとかなり戸惑うわたくしだ。10年前位に姉が赤ちゃん産んで、手伝いをしに泊まりに行って、「洗濯物干してくるから、この子よろしく」と、ホイッと姪を渡された時にはまごついた、まごついた(笑) ど、どう接したらええねん、と。結局知ってる童謡次々歌って、ネタ切れになると「キューティーハニー」歌ってた。けどまあ、それで良かったのでせう。

2019/04/04

shizuca

専門外の実験内容、過程、結果を文字で理解するのは難しいなぁ。グラフに何度となく助けられました。赤ちゃんが言語を習得するのは、本当に不思議。聞こえたものと目にしたものが一致しているのか、「ブー」が指し示すのは「車」なのか「バス」なのか、それとも他のものなのか。他者への伝達は、大人でもネイティブ同士の会話ですら差異が生じるから、赤ちゃんや幼児に伝わらなくても当たり前だし、彼らの反応を確かめながら言語でのコミュニケーションをはかっていきたいなぁ。我が子で実験は、教授がよくやって、妻に怒られてたなぁ(笑)

2015/09/14

Naota_t

#2053/★3.2/著者自身の論文をベースに書かれているため、内容は若干固い。中でもウィリアムズ症候群の記載が印象に残った。彼らは視空間認知に障害を持つ特異的な遺伝性の発達障害だ。そのため、描画に困難を覚えるケースが多い。本論とは外れるが、これはまさに『ケーキの切れない非行少年たち』で書かれていた内容に一致する。周囲の人は、その人の背景を理解した上で対応することが重要だろう。また「行く」「来る」の適切な使い分けが子供には難しいように、親は子供に対して具体的な会話・指示をしないといけないと思った。

2024/01/17

カナトキ

"指差し"の章だけ以前つまみ読みをしたことがありましたが、今回やっと通しで読めました。子ども(胎児〜学齢児童 )が言葉を獲得するまでのプロセスを様々な先行研究と著者自身の研究を基に、歌やリズム、身体・運動性、認知、心の理論などからまとめ直した内容。 改めて言葉を扱うことの難しさ、それを獲得することの奇跡を知りました。

2019/02/04

感想・レビューをもっと見る