フランス歳時記: 生活風景12か月 (中公新書 1634)
フランス歳時記: 生活風景12か月 (中公新書 1634) / 感想・レビュー
もりくに
古書マニア(19世紀フランス稀覯本)で、フランス文学者の鹿島茂さんのフランス「愛」の本。フランスのことなら、どんなつまらない事物や現象にも興味を持つ、と。四季折々の風物や行事に接し、起源や社会的意味を調べるうち、その多くがキリスト教の「聖人信仰」に結びついていた。この本は、聖人暦を加味したフランス「歳時記」。365日すべてに、「守護聖人」が割り当てられている(!)毎月の風物や行事のエッセイと、守護聖人、日録風の文化人の12か月。4月、森の中のレストラン。それほど美味でないが、「環境もまた最上のソース」。→
2021/04/22
kayak-gohan
フランスの一年間の伝統行事や風習が、各月ごとにその歴史的・文化的背景を交えて語られる。フランスはカトリックの国であることから守護聖人の解説があり、農業国であることから農事暦の解説もありどちらも初めて知ることが殆どだった。またその月生まれの有名人はジャーナリスティックな視点からの情報提供でこちらも興味深く読めた。フランス人はワインやチーズ、ファッションといったモノへのこだわりもそれなりにあるようだ。
2021/11/19
ふろんた2.0
6月からがいい季節かあ。行きたいなあ。
2018/05/11
ごへいもち
鹿島本としては軽いし、笑いっぱなしというわけでもないが、ヴァレリーやキュリー夫人のエピソードは笑えた
2011/03/27
ganesha
フランス文学者によるフランスの文化、風俗や文化人・聖人について月ごとにまとめられた一冊。採れたばかりのマッシュルームとクリスマスの深夜ミサを体験してみたい。昆虫に興味の薄いフランスでは無名のファーブル、マネとモネ、19世紀風俗専門家から見たドガなど、興味深く読了。サントノレって聖オノレのことか!
2022/11/11
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