こころの作法: 生への構え、死への構え (中公新書 1661)
こころの作法: 生への構え、死への構え (中公新書 1661) / 感想・レビュー
かやん
死の作法と放っておくと子どもは野生化する。が興味深かった。
2013/10/23
うりぼう
こころにも作法がある。日本人は、型が好き。形が決まれば、安定する。多様化する、個性化することは、型を失う。エントロピー増大の法則。そのせめぎ合いにこころも揺れる。
2002/11/16
壱萬参仟縁
「もっとも普遍的で重要な人間の飼い慣らし装置が『学校』というものではなかったか」(61ページ)との痛烈な批判がある。現在のいじめ問題を生み、生徒と教師の信頼関係や、教員の不祥事が絶えなくなってくると、その学校という学び合いの場の意義を問わざるを得なくなる。学校は、一望監視装置のパノプティコン(J.ベンサム)という権力装置でもあり、だから、飼い慣らされる生徒の教育とは、そんなものか、ということになってしまう。管理教育の弊害が飼いならしやいじめという陰湿な形で、盗撮という形で、露見したのだ。残念である。
2012/08/09
ceskepivo
人間は、他人そして自分のこころに対して謙虚にならなければならない。「悲哀の旋律を忘れた社会というのは、ひょっとすると他人のこころの痛みや悲しみに鈍感になっているのかもしれない」(6頁)、「人間、この未知なるもの、というメッセージにたいする謙虚な姿勢が欠けているのである。」(57頁)。最近流行った悲哀歌って何だろう。我々は、「こころは分からないもの」という前提で、他人そして自分に向き合う必要があるのではないか。
2010/02/08
こたちゅう
副題でいうほど、製紙とか死生観の話ではない。しかし、筆者の他の本でもそうだが、知識の幅が広くて驚かされる。こういった教養というか、引き出しをたくさん持った人になりたいと思う。古今東西色々な思想や宗教、文学の話が出てくるが、決して難解な文章になっていないところがすごいと思う。まるでエッセイのようだ。ほかの本も読んでみたいと思う。
2018/08/07
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