KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

まともな人 (中公新書 1719)

まともな人 (中公新書 1719)

まともな人 (中公新書 1719)

作家
養老孟司
出版社
中央公論新社
発売日
2003-10-01
ISBN
9784121017192
amazonで購入する

まともな人 (中公新書 1719) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

hit4papa

今(2021年)から遡ること20年ほど前の時評です。9.11はついこの前の感覚ではありますが、それ以外のテーマは著者のあとかぎにあるように、そんな事ありましたっけ状態となります。ベストセラー『バカの壁』の勢いそのままの語り口で、世の中をバシバシ切ってくれますが、当時を知らなければ切れ味を堪能するのもままならず。時評の宿命ではあるので、著者のブレない根っこのところを読み取るべきでしょう。「テロリズム自作自演」は9.11がテーマで、著者の比類なき(?)「あたりまえ」が良くわかる象徴的なエッセイですね。

2019/10/28

inami

◉読書 ★3.5 時評シリーズ三作目の「鎌倉傘張り日記(2001.1〜2003.9月号)」を収録。20年前?当時はどんなことが世の中を騒がせていたのかなぁ〜と思い出しながら読んでみた。連載ということで、内容はどうしてもそのときどきの報道に関連したことになるのだが・・小泉内閣の発足が2001年4月、そして9.11の同時多発テロ・・20年経ってもなお続いている北朝鮮問題や地球温暖化論などなど、著者専門の昆虫の話もちらほらあったり(笑える部分も)と、とても示唆に富んだ内容となっていて、とても「まとも」です。 笑

2021/04/27

zoe

退官直前に3年かけて教科書を作る一方で昆虫採集に情熱を注ぐ。自然をありのままに受け入れ、子供や若者の将来を思う。個人としての宗教や政治への向き合い方みたいなところも垣間見える。中野氏、斎藤氏の流れで読んだ本なので、60歳ごろには、こんな考え方や働き方になっているのは選択肢の一つなのだと思いながら読みました。

2020/11/15

佐島楓

教育も政治もエネルギー問題も、一刀両断。この歯に衣着せぬところがいい。物事の本質を見ようとする努力をしなければならないなと考えさせられる。ズバズバ斬られるので、頭が少々痛くなってくるが、不快な痛みではないのがまたいい。

2013/03/12

神太郎

当時の社会をズバズバと分析していきます。が、色々と懐かしい話題ばかりでした。しかし、そんなにこの当時と今って抱えている問題にさして変化がなかったりします。依然読んだ養老さんの本でも指摘していた「ああすれば、こうなる」という考え方への警告は本書でもやはり述べられています。ますます「ああすれば、こうなる」という考え方が進んでいる気がします…。

2015/03/28

感想・レビューをもっと見る