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犯罪精神医学入門ー人はなぜ人を殺せるのか (中公新書 (1796))

犯罪精神医学入門ー人はなぜ人を殺せるのか (中公新書 (1796))

犯罪精神医学入門ー人はなぜ人を殺せるのか (中公新書 (1796))

作家
福島章
出版社
中央公論新社
発売日
2005-05-26
ISBN
9784121017963
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犯罪精神医学入門ー人はなぜ人を殺せるのか (中公新書 (1796)) / 感想・レビュー

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mana

宅間守や宮崎勤らが起こした事件を中心に、ケーススタディで犯罪精神医学に誘ってくれる。精神医学、心理学、そして生物学的観点からも分析されているが、あくまでも入門なので、内容は易しめで軽め。脳機能に何かしらの異常や腫瘍がある確率が、一般の人に比べて高いなどのデータもあり、興味深い。あとは、犯罪者の精神病は、従来の診断では当てはまらないことも多く、横断的。脳や精神障害などの根本的なものに加え、育った環境が複雑に絡み合って、「殺人者」というものが形成されるのだろう。研究はこれからのよう。予防に繋がることを願う。

2022/08/31

みゃーこ

著者が提案する多次元診断とはドイツの精神学者クレッチマーの「多次元診断学」や同じ時代のビルンバウムの構造分析」などの考え方を基に著者が作り上げた方法であり、一人の人間の病気の診断、犯罪の原因をだだひとつの「単語」で表現しようとするのではなく、その犯罪や病気によって来たる所をその人の歴史性を縦軸に、生物学的次元、伎楽心理学的次元、心理社会的次元、文化社会的次元などを横軸に配して展開し、その因果関連を総合的に理解しようとする試みである。とあるように、以前から、私自身が疑問に思っていた触法犯罪者における犯罪精神

2015/04/16

スパイク

責任能力というのがいまいち解っていない。人格障害⇒完全責任能力。統合失調症⇒責任無能力。その周辺⇒限定責任能力。と解釈すればいいのかな?連続殺人犯Tは精神病、精神障害のオンパレード、どれが本当の彼であるかを見極めるのではなく、どれもが本当の彼であるし、どれもがそうでないと解釈すれば納得はいくが、それでは司法判断のしようがない。著者のように慎重な(PTSDについては疑いはあるが検証のしようがないから判断できないというような)姿勢では被害者が報われないという気持ちもわかる。人が人を裁くって難しいね。

2015/04/21

tetuneco

犯罪ファンタジーなる言葉を始めて聞く。楽しそうな響きだけに怖い。

2011/02/28

生ハム

殺人者の動機や環境は全部異なるとしても、 「人を殺した」という共通点は残るはず。 ならばそこからプロファイリングしてみよう、という発想はある意味では面白いと思いました。「もともと犯罪をしやすい人」というものが器質的に・生来的に存在した場合、 一体どうすればいいんでしょうね。 それは「本人の意思とは関係なく、避けられなかった事実」として受け止められて、罪を減らされるべきなのでしょうか。 心神耗弱とはまた違う、別ベクトルの判断によって罪が軽くなるのでしょうか。

2012/10/26

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