遺伝子・脳・言語: サイエンス・カフェの愉しみ (中公新書 1887)
遺伝子・脳・言語: サイエンス・カフェの愉しみ (中公新書 1887) / 感想・レビュー
さきん
人間の脳はどのように機能しているのか、遺伝や言語、コンピュータなどを手がかりにサイエンスカフェを通して全体像をつかもうとする内容。ハエの運命予定図の話や、双子の遺伝と環境の違い与える影響の比較、人工知能から感情の発生、わかるとは何か、手話やバイリンガルの脳など、知的で面白い議題が満載。しかし、1999年頃と随分、最先端の科学の進歩を鑑みるともはや情報が古い気がした。
2017/02/05
里馬
サイエンスカフェ(http://cafesci-portal.seesaa.net/)素晴らしいです。フィロカフェ(http://shiozawa.net/cafephilo/shokai.html)にも行きたいです。知らないこと・知りたい事がありすぎるから、まだまだ死ねないと思いました。
2009/06/27
まろにしも
★★★★「双生児の脳科学」の部分が面白かった。遺伝子には脳の設計図が書き込まれているので、同じ遺伝子を持つ双子の脳の構造は非常に似ていて、性格や癖、嗜好なども類似するらしい。何に強い欲望を感じるかは遺伝子に書き込まれており、無意識に欲望に影響を受けるかたちで、経験・学習を蓄積し、それが更に欲望を刺激する。つまり先天的遺伝情報と後天的学習の相互作用を経て、個人の特性が形成されていくのだろう。遺伝子が歓びを感じる対象に没頭することこそ、個人の才能・個性を磨くことにつながるのだ!齢40を超えて再認識。
2015/06/27
プラス3
どのトピックも興味をひかれるモノばかり。もう少し、深入りしてほしかったが、分量的に無理か。脳の“ゆらぎ”を『限定的な、いい加減さ』と表現していたのが印象に残ってる。あとは双子に関する話がおもしろかった。
2013/10/01
rena
カフェで日ごろ科学が難しいと思って敬遠している人も気軽に科学に興味ある人も気軽に質問したり科学者の話を聞いたりしようカフェDEサイエンス。もっと日本各地で盛んになればいいかも。そのカフェの熱気や質問の内容が文字になっていてこんなに質問や議論が短時間の中で行われていたのかと感心。バイリンガルと手話通訳の日本語と英語、手話からの変換の話、分かるとはなにかなどの話気づかないで過ごしている気づきも多くあった。一卵性双生児の 類似や相違。利き手が違う割合が多いその理由など面白かった。
2016/02/28
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