漢詩百首: 日本語を豊かに (中公新書 1891)
漢詩百首: 日本語を豊かに (中公新書 1891) / 感想・レビュー
かふ
選者は詩人でもある高橋睦郎。高橋睦郎は俳句でも漢詩のような難しい漢字を使うので読者泣かせなのだが、漢詩がバックボーンにあったのだと好感を持つ。漢詩の入門に中国の漢詩60と日本の漢詩40。日本の漢詩を載せたのが良かった。中国の漢文の影響を聖徳太子から永井荷風まで受けていた。『断腸亭日乗』はそう言えば最初漢文だった。中国は孔子から毛沢東まで。中国詩の特徴は男女愛よりも友情だった。また唐詩がいいのは乱世で生き方が反映されるという。対談を含め解説もわかりやすい。漢語によって抽象思考が可能になったとか。仮名との違い
2024/11/10
鴨の入れ首
中国と日本の漢詩100首(中国漢詩60首・日本漢詩40首)を紹介した漢詩解説書。日本人の漢詩は普段あまり馴染みがないので、読んでいてとても新鮮でした。文章はとても分かりやすく、漢詩の素養が要求された時代の日本の言葉の豊かさの一端が伺えました。悲哀を歌った詩が多く、物悲しい味わいがありました。大変面白く、興味深い本です。
2024/08/25
Shun
戦いに明け暮れていた時代に作られた漢詩の哀愁溢れた感じが、どことなく好きかも知れない。日本で漢詩作りに興じられていた時代の物も織り込まれており、有名な李白、杜甫、乃木希典、夏目漱石などを初めとする漢詩百首とその時代背景について知ることが出来た。アルファベットも、言語によってさまざまであるが、ローマ文字を用いる英語やドイツ語、キリル文字を用いるのロシア語とウクライナ語の関係のように、漢字圏でも文法、語彙、発音等での共通点を見いだすことが出来る所に歴史の味わい深さを覚えた。<続く>
2016/08/07
しまゆう
知らない人ばかり(中国人も日本人も)だったので、新鮮さがあった。しかし白文が載ってなかったので、非常に残念。書き下し文とその作者、作品にまつわるエピソードを見開きに収めてくれたのは大変読みやすくて良かった。となると、やはり白文が無いのが悔やまれる。他がいいだけに…。
2016/06/06
ひつじ
書き下し文、訳、歴史的背景の繰り返しで歴史的背景そんなに求めてなかった自分としては苦しい読書でした。でも愁殺のやつは言い回しがお気に入りだし、蚊、イチゴも可愛かった。漢詩はリズムがあって読みやすいですね。
2014/09/25
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