疾走する精神: 「今、ここ」から始まる思想 (中公新書 2003)
疾走する精神: 「今、ここ」から始まる思想 (中公新書 2003) / 感想・レビュー
(haro-n)
きちんと読んだわけではないので、気になったところだけ抜粋します。批判について「よりよいものを作るための、創作運動に伴う一つの気持ちの働かせ方」としています。「これはダメだと思ったら読み捨てればよい。素晴らしい作品に出会って感激すれば、その後についていけばよい。自分の生き方と結びついたそのような一人称的な批判性の展開は美しい。それによって変わるのは自分自身である。自分を棚上げせず逃げないで向き合ってこそ受け取ることができる祝福がある。」
だんぶる
色々興味深いトピックがあった。息子の国語の教科書にこの本の抜粋が出ていて、読んでみたら面白く、全文を読みたいと思ったのが読むきっかけ。「見る」人は意識しないと物を確実に認識することはできない。「選択の自由」では、自由意思で選択しているときも脳の中ではその10秒くらい前に前兆と同じ脳の動きが発生しているのは感情を脳が制御しているという事なのでしょうかね。
2014/03/20
ひばり
知的好奇心旺盛な人にオススメ。かなり刺激されます。もっともっと勉強したい、生きている限りずっと。井の中の蛙じゃイカンのです。
2010/04/04
seimiya
脳科学者の視点から、私達の世界について書かれた20のエッセイ。多様性の宝庫であるこの世界で、自らの精神を疾走させること。それは、人間として生きることを最大限楽しむ方法なのかもしれない。理系分野の話にとどまらず文学作品や音楽についての話題もあり、茂木氏の教養の幅広さを感じた。文章もどことなく文学的。特にアカデミズムについての部分。p24「すぐれた知性を持つことほど、魅力的でセクシーなことがあるだろうか」p30「アカデミズムの本分とは、多様な『知』の花が咲く野を全速力で疾走することなのではないか」
2013/02/11
ラテちゃん
入浴のお供として何度も読み返している本。偶有性の項がお気に入り。
2012/09/21
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