ヨーロッパの中世美術: 大聖堂から写本まで (中公新書 2014)
ヨーロッパの中世美術: 大聖堂から写本まで (中公新書 2014) / 感想・レビュー
Nat
図書館本。中世の人々が作品を作ろうとした意図やいきさつ、制作の過程や技法などを様々な視点から解説している。聖堂の壁画や聖遺物の章やイコンと祭壇画、中世の町の章など興味深い記述が多かった。
2021/06/12
サアベドラ
西洋中世美術よもやま話。著者の専門はビザンティン美術。祭壇画や修道院建築、写本などのカテゴリーごとに著者が気に入ったエピソードをいくつか紹介し、それをもって一般読者に中世美術の楽しみ方を示そうという意図。著者がビザンツ屋だからかビザンツや東欧の割合が多く、中世美術全体というよりビザンツの美術と歴史の紹介になっている気がする。中世美術の概要を知りたいのであれば他の本にあたったほうが良いだろう。
2015/01/31
aisu
読むのにとても時間がかかった。優しい語り口だが、私にとって、へえ、そうだったのか!な事が多くてとても勉強になりました。借り本ですが、買って折にふれて読み返したい。中世美術も奥が深くとても興味深い‼︎
2014/10/23
mahiro
新書にしては読みやすかった。ビザンティンからロマネスクゴシックあたりまでの美術を聖堂、イコン、写本、聖遺物などのジャンルに分けて当時の情勢や民衆の心情などを説明しているのが分かりやすかった。又よく言われるような聖堂の壁画やステンドグラスの絵物語を、文字の読めない民衆に分かりやすく聖書の話を伝えるため…と言う説明に異論を述べているのが面白かった。著者の主張に全面的に賛成はしないが一つの事に色々な解釈があるのは読んでいて楽しい。
2014/08/16
のんき
概説的なものではなく、著者お気に入りのものをピックアップしてそれを中心に解説していく。そのため地域や時代があちこちに飛んでしまうきらいはあるけれども、それも従来の中世のイメージとは違う中世の姿を提示してみたいという著者の思いの表れなのかもしれない。キリスト教については、知っている方がより面白く鑑賞できるけど知らないからと言って理解できないというものでもない、というスタンスで書かれているのが有難かった。
2010/02/18
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