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競争と公平感: 市場経済の本当のメリット (中公新書 2045)

競争と公平感: 市場経済の本当のメリット (中公新書 2045)

競争と公平感: 市場経済の本当のメリット (中公新書 2045)

作家
大竹文雄
出版社
中央公論新社
発売日
2010-03-25
ISBN
9784121020451
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競争と公平感: 市場経済の本当のメリット (中公新書 2045) / 感想・レビュー

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えちぜんや よーた

ある人の給与明細書から3万円の社会保険料が、天引きされているとしましょう。その裏側では、事業主が同額の3万円と合わせて、合計6万円の保険料を年金事務所に納付することになります。社会保険料負担は、事業主3万円、労働者3万円なので、一見、「公平」な負担に見えそうですが、実は「公平」な負担になりません。伝統的な経済学の見方にのっとれば、社会保険料の実質的な負担は、(ほとんど)労働者側が負っていることになります。

2013/04/10

えちぜんや よーた

ネタ枯れしそうなときに使おう。 社会保険料の「真」の負担者(P212~P218) →伝統的な経済学の考え方では、社会保険料の「真」の負担は、 労働供給(労働者側)と労働需要(雇用主側)の、賃金に対する感応度で決まる。 http://academicentertainment1.blogspot.jp/2012/09/1.html

2012/09/25

たー

色々と興味深い内容が多いけど、少しまとまりにかけるか?(新書だからこんなもん?)夏休みの宿題をためる人と所得の関係とかちょっと面白い。

2011/05/30

やまやま

競争を上手に利用すると、困った問題の解決が自主的になされる例が示される。自分の能力を自身で評価し満足に活動することが社会に貢献できる、といった仕組みを導入することで、社会が活性化するという結論である。競争そのものを否定するのは、ハイエクの語るとおり、あまり合理性がなく、長所を活かした競争を上手く作るのが経済政策の醍醐味なのだろう。インセンティブもしかり。小野善康教授の不況理論の紹介、解雇規制強化の皮肉な結果、世代間の利害対立といった課題は引き続き現在も大きな問題である。いろいろな「公平」を再考。

2019/06/30

りょう

著者は大阪大学で経済学の博士をもつ方。「市場経済」という言葉はよく聞くけど、具体的には知らなかったために読了。市場経済のメリットは、最も効率的にさまざまな商品やサービスが人々のあいだに無駄なく配分されることである。企業は競争にさらされ、人々の間では格差が広がるなど市場経済のデメリットはあるが、それ以上にメリットが大きいことを具体例を用いてよく解説されていた。また、市場での健全な競争を促すために独占禁止法があることも、具体例を示しわかりやすく解説されていた。経済の入門書としてはこれ以上ない良書だと思う。

2024/04/14

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