酒場詩人の流儀 (中公新書)
酒場詩人の流儀 (中公新書) / 感想・レビュー
榊原 香織
TVでお見かけするが、何やってる人かよくわからない。地方のいい居酒屋に行くと、吉田類が来た、とか言われてたりする。 俳人? 江戸最大の、のん兵衛俳人は、其角
2024/09/20
chanvesa
「共に惑おう。汝、悟るなかれ」(31頁)は、不惑の年代を越えた人のみが言うことのできる、暖かい言葉だ。こういうことが言える人はかっこいい。同じ雰囲気の言葉は「人が過去のしがらみから解放されていないなんて、健全なわけがない。」(152頁)だ。『星の王子さま』に出てくる酔っ払いのおやっさんは、恥じているのを忘れるために酒を飲み、そして、何に恥じているのかと言えば、飲むことを恥じている。「酒場放浪記」で類さんがお店を出て、はしごするお店を探しに行くことを語る時のはにかんだ笑顔には、少し恥じらいがある気がする。
2015/04/26
tama
図書館本 初吉田 複数の知合いが話していたので、つい。かっぽ酒で焼酎に燗をする話が。ちょっとやってみたい気もするなぁ。山の遭難遺体の搬送に棺使用は法律上認められず、運転席脇に仰向けに横たえて運ぶ。ぎょえー。いい感じのポイントをつかむし、文章もうまい人だなぁと思う。俳人だからこそなのかな。テレビも本ももう一作くらい試してみようかと思う。実物とお付き合いするのはちょっとなんですけどね。どうもうるさそうで。
2016/07/11
テイネハイランド
初出2011.2.4~2014.4.8「新潟日報」朝刊、「北海道新聞」夕刊の連載コラムをまとめたもの。著者の吉田さんは、週に一度のTV出演だけではなく、全国各地のイベント・講演会にと、自宅で腰を落ち着ける暇もほぼないくらい、大変精力的に動き回っていらっしゃるご様子。日本一忙しい60代後半の男の一人ではないでしょうか?そんな吉田さんの紀行エッセイは、俳句を嗜まれるだけあって、無駄がなく情報量が多い内容。吉田類に仮装するパーティーグッズが巷で売られているという話題も出てきました。
2017/02/01
奏市
BS-TBSの番組、酒場放浪紀の吉田類さんのエッセイ集。酒、登山、自然、旅等が主題になっている。番組が好きで撮り溜めて毎日のように見てるから、類さんの本を目にして即購入した。いつもビールを飲みながらちょこちょこ読んできた。イラストレーターだけに、風景、情景の描写がうまく、映像を思い浮かべやすい。テレビで見るいつもの快活な様子が文章からも垣間見え、温かい人柄も感じる。日頃のちっぽけな事からくるストレスをふと忘れる感覚になる。なるようになるのかなと思える。出てくる句で好きな一句「僧に非ず俗とも成れず火酒飲む」
2019/07/31
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