脳とAI-言語と思考へのアプローチ (中公選書 125)
脳とAI-言語と思考へのアプローチ (中公選書 125) / 感想・レビュー
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2020年出版。「中公選書」シリーズの第125番。第1章は2021年7月に開かれたグレーター東大塾。第2章は、雑誌『神奈川大学評論』の特集号「AIとシンギュラリティー知識基盤社会の行方」において、巻頭座談会として企画されたものである(二〇二〇年三月三十一日出版、神奈川大学広報委員会の主催)。第3章は、医学書院の雑誌『BRAIN and NERVE』で不定期の連載を行っている「現代神経科学の源流」という対談シリーズからの再録である。第2章の座談会は特にひどい。工学者1人と言語学者3人というイジメの構図。
2024/07/15
てっき
書店で気になって買った本。中身は言語学(特に言語脳科学)と将棋の観点から、昨今の大規模深層学習モデルのAIに関して考察した座談会をまとめたもの。チョムスキーの理論をベースとしているので、おそらく異論反論は大いにあると思われるが、普段意識しない自身らの用いる言語の思考と生成型AIが出力する言葉との差を明確に理解するのには非常に役立った。また、将棋等でいわゆる直感や神の一手を産み出すのがリニアな思考だけではないことや棋士(羽生善治)がどういった思考プロセスを踏んでいるのかについての記述は極めて興味深かった。
2024/02/26
KeKsandesu
気軽に手に取ってみたが、将棋と生成文法をAIと絡めた話が繰り広げられた。個人的には2歩のルールを教えていないにも関わらず、プロ棋士の対局を学習したモデルは有利になる局面でも2歩を指さなくなったという話が面白かった。文脈から(ある種)察することで暗黙の了解を学ことができるということだろうか。座談会形式で書かれており、いささか読みづらい。
2024/05/03
どどんぱ
前半は将棋、後半はチョムスキーでした。基礎的な知識がないので、理解できないところがたくさんありましたが、だいたいのところの理解だけで楽しめました。
2024/02/12
けん
幼児が短期間に言語を獲得できるのは、普遍的原理が生まれつき備わっている。
2022/11/05
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