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過防備都市 (中公新書ラクレ 140)

過防備都市 (中公新書ラクレ 140)

過防備都市 (中公新書ラクレ 140)

作家
五十嵐太郎
出版社
中央公論新社
発売日
2004-07-01
ISBN
9784121501400
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過防備都市 (中公新書ラクレ 140) / 感想・レビュー

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耳クソ

ゼロ年代のクリティシズムはこの一冊に集約される。本書を、実例の羅列ばかりでつまらないとする読者も少なからずいるようだが、それはわれわれの目に映る現実がつまらないからだ。われわれはいつまで目を閉じているつもりなのか。ただ見ることができないのなら、夢を見ることすらままならないだろう。

2024/04/16

サイバーパンツ

常に視られていないと落ち着かないまなざし不在の不安、自らの安全を脅かすもの、空間を穢すものは徹底的に排除するという暴力性、セキュリティを強化すればするほど、空間に対して過剰反応しがちになり、私たちの不安は増大していく。タイトルの過防備都市については最初の方でさらっと説明され、あとはほとんど実例を挙げているだけなのでやや退屈。

2017/11/12

スズツキ

近未来SF的に移行していく過度にアブノーマルを抑制、排除していこうと考える現代社会を体現したかのような街づくりに写真を豊富に交えながら、警鐘を鳴らしている。作中でも出てきたが、真っ先に連想したのが『エネミー・オブ・アメリカ』。価値観が反転していくさまが恐ろしい。

2015/03/19

ネムル

シャッターによる防犯からスキャナーによる管理へ、市民の警察化、セキュリティを徹底させればさせるほど、その空間が安全ではないと思わせるジレンマ。問われるべきは社会構造と、その社会に対して家や学校といった空間を如何に「開く」か?

2009/08/02

鉄髭

内容もさることながら、『過防備都市』とのタイトルにも表れているように、単語のチョイスや、レトリックも面白かった。

2010/05/24

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