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「性愛」格差論: 萌えとモテの間で (中公新書ラクレ 214)

「性愛」格差論: 萌えとモテの間で (中公新書ラクレ 214)

「性愛」格差論: 萌えとモテの間で (中公新書ラクレ 214)

作家
斎藤環
酒井順子
出版社
中央公論新社
発売日
2006-05-01
ISBN
9784121502148
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「性愛」格差論: 萌えとモテの間で (中公新書ラクレ 214) / 感想・レビュー

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akihiko810/アカウント移行中

『負け犬の遠吠え』の酒井順子と評論家・精神科医の斉藤環の対談。負け犬(未婚)、おたく、ヤンキー、腐女子について語る。印象度B-  「性愛についての読書会」の本として、書名だけで図書館から借りた本(読書会では、宮台の別の本を紹介したのだが)。なので特に著者にもテーマにも執着・愛着はないが、それにしても酒井の無知ぶりはひどいな。対談相手が斎藤環だからなんとか成立しているような話で。 斎藤の分析である、「現在の言論者はオタク的ルサンチマン(オタク故モテない)を拗らせた人たちばかり」というのは的を得ている

2022/05/19

たばかる

2000年代の性愛分析をさらっと窺える。負け犬・オタク・ヤンキー・腐女子を遠くから見ながら、割と似た傾向は近くにもあるよね、と語っている。自由恋愛というわりには世間的には不自由だらけだなあ、という感想だけ。

2021/01/15

きんぎょっち

対談になると酒井氏のキレがないなぁ。斎藤氏の説に時々ツッコミを入れるだけでつまらない。この人は「既婚/未婚と幸不幸は関係ない」と『負け犬の遠吠え』で主張したわりに、恋愛価値観は非常に保守的で、モテ/非モテの二元論でしか他人を測れないようだ。モテ/非モテの二元論を捨てたら、負け犬が見下せる対象がいなくなるからか。なのでヤンキーはともかく、おたくや腐女子の幸福をどうしても認めたくないらしい。斎藤氏が彼女のおたくへの偏見をほぐそうとしているが、あとがきを読むと無理だったようだ。生理的にダメなのかもしれない。

2017/10/09

明智紫苑

二度目の再読。前二つの感想で「セクマイ代表ゲストを交えた鼎談にしてほしい」と書いたが、続編としてそういう本を出すなら新書では足りないか。そもそも異性愛だけを話題にしても十分何冊もの本が出来るだろうし。酒井さんは負け犬代表というより「ミーハー代表」だと思うが、ナンシー関さんは日本人の三大属性としてオタク・ミーハー・ヤンキーを挙げていたそうだね。この三つの属性全てを含んだものとしてネイルアートがあるんだな。

2016/06/24

tjZero

おたく気質の精神科医でひきこもりを診てきた斎藤さんと、『負け犬の遠吠え』の酒井さんとが、21世紀の性愛の在り方について語り合った対談集。負け犬、おたく、ヤンキー、腐女子…などなど、各”種族”の習性を分析しつつ、「みんなが観察ばかりが得意な評論家になって、それなりに正確な現状認識ができるようになってくると、希望がきわめて語りづらい」(P.199)という結論に至るのが面白い。「バカになることを恐れるな」(P.200)の精神で、境界を飛び越えるのが大事なのかも。

2020/09/30

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