奇跡の四国遍路 (中公新書ラクレ)
奇跡の四国遍路 (中公新書ラクレ) / 感想・レビュー
kinkin
前半は四国遍路紀行とその土地で詠んだ俳句。後半は「黛まどかさんへのハ十八簡」西垣進氏との対談。四国遍路はいつか行ってみたいなあ。と思ってずいぶん経つ。そして歩かれた方の本を何冊も読んだ。読んだことで自分の遍路は完結したようだ。歩きにくい坂道、蝮の出る山道、トラックがスピードを出して通る暗いトンネル。嫌で辛いことは読んで済ませている。だから四国遍路については何も知らないのと一緒だ。英語をしゃべることをせずに英語の勉強するのと同じことか・・・実際に四国へ行って見ることから遍路は始まるのかもしれないなあ。
2018/08/15
まる
俳人黛まどかさんによる四国遍路道通し打ちの記録。実家が徳島の遍路道の途中にあることもあり、時間ができたら挑戦してみたいと思っていたところ、いざその時がが近づいてきたら気持ちが途切れてきたので、自らを奮い立たせるために読んでみた。 通し打ちをやりきったのはとても立派。だけど著者がすべてではなく、区切り打ちでもバス遍路でも、その人の事情に合わせて自分のやりかたで実現すればそれで良いのだと思う。他の人と比べる必要はないのではないかな。
2022/07/19
aloha0307
徒歩1400キロの道程 普段は閉じていた感覚が思考の回路が ぱぁ~と開かれ、これまで見えなかった世界へ昇華していく体験をした黛さん。不思議な出会いや神秘的なことも何度か経験されます。途中 体重が30キロ台になるほどの過酷さ(BS番組 小島よしお&狩野英孝の自転車チャリお遍路 とは えっらい違いです)”霊性”というべき何かを得る...自身 いつかは四国遍路 はずっと意識下にあります。数十年来の苦しみから少しでもよくなるために...
2018/09/08
まんだよつお
生きているうちに成し遂げたい四国八十八ヶ所巡礼の参考になればと読む。ぼくが希望するのも、黛さんと同じ「通し遍路」――全行程を飛ばすことなく自分の足で歩き切る、時間とお金と体力がなければできない遍路。読み終えた今、旅の途中での出会いや達成したときの喜びなどに憧れる反面、はたして歩き切れるのだろうかという不安がないまぜになっている。とにかく、体力をつけることから始めなければ。
2019/04/29
moonanddai
カバーの作者紹介には「俳句における『身体性』を追求している」とあります。まさに密教的です。ただ、本文にもあるように「歩くことによって、現代生活で鈍くなってしまっている五感のアンテナが立ち…」というのは分かるような気がします。それにしても作者が四国を回られた当時(2017年)には、たくさんの外国の方がお遍路をされていたのですね。驚きました。私…?おそらく無理でしょう…W。
2021/06/01
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