老いと孤独の作法 (中公新書ラクレ 633)
老いと孤独の作法 (中公新書ラクレ 633) / 感想・レビュー
杜のカラス
再読、定年退職して、何をなすべきかまだ迷っていたころ、新聞で、山折先生の講話予定があるのを知って、電車に揺られて西宮(兵庫県)まで聞きに行った。まだコロナ以前の頃である。親鸞や西行の話、訥々とお話しされていた。その後、私は、日本文学、古い時代のことに興味を持ち、とりあえず図書館にあった梅原猛の全集(小学館)をすべて読んだ。それが図書館本を読みふける始りだった。それから様々に著作家の全集を読んだ。まだ日本が中心、外国の全集も読んだ。できれば原語も読みたい。光あるうちに進め。
2024/02/22
kawa
様々なところで執筆された評論をまとめているので、本のタイトルの割には、論じる内容が広範で突っ込み不足感が残るのは残念かな。極東軍事裁判でのB,C級戦犯の寄り添った教誨師の田嶋隆純氏や司馬遼太郎に関する記述等興味深い項目も多いので、それぞれ掘り下げた続編を読みたい。
2019/01/24
杜のカラス
淡々とした哲学者の老境への人生論。僧侶の家に生まれ、哲学者となって仏教研究、当方苦に生まれ育ち、学び、京都の文化、東京での活動、仏教は形式的には日本に根付いているとは思う。純日本的な仏教。いまだにお経の意味、まったくわからない。聖書は各国語に訳され、日本語もある。お経は漢字、ただ棒読み。インドのサンスクリット語など、超専門的な仏教学者ならともかく、卒塔婆に書いてあっても、解る人いるのかなって思う。葬式や禅は、そこそこ一般的だが、それが宗教かというと疑問あり。良い本であった。親鸞や西行がごひいき、文学ですね
2022/09/19
ブルーハート
山折さんのつれづれなる呟き。タイトルから期待したものではなかったが、こういうことについては期待する方が間違っているのかもしれない。
2018/11/11
良さん
人生百年時代をどう生きるか、の心の持ちようを語る好著。一言で言えば、芭蕉の「軽み」ということだと思う。軽くすることが逆に重み、深みにつながっていくとは面白い。 【心に残った言葉】『マヌ法典』の「四住期」…「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」(14頁)/日本の歴史をつぶさに眺めてみると、随所に第二の人生を上手く生きた人物がいる。たとえば、西行、雪舟、芭蕉、一茶、良寛などである。(16頁)
2019/07/04
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