古典の扉 第1集 (中公クラシックス 別巻)
古典の扉 第1集 (中公クラシックス 別巻) / 感想・レビュー
KAZOO
第2集に続いての読了。それぞれ専門家の古典を読んだ感想ですがこの中での異色は辻井喬さんの「マルクス」についての感想というか、マルクスを中心にして自己の経験をかたるということでの話が中心となっています。そのほかでは「アラビアン・ナイト」や「ドン・キ・ホーテ」が印象に残りました。
2013/10/04
Nunokawa Takaki
これを読むと難解な古典も読みたくなってうずうずしてくる。特に『存在と時間』は、今まで名前しか知らず、書店でパラパラめくるだけで難解すぎて嫌気がさしたものだったが、本田さんの解説を読んで、「今は理解できなくても、長い月日が経った時ふと、ああこういうことだったのかとひらめく時が来るから」と教えられているような気がした。だいたい深淵な古典とは、今この時代の自己啓発のようにすぐ効き目がきてすぐ役に立たなくなるようなものとは違い、人生の全体にわたり影響を及ぼすものを言うのではないか。チャレンジする甲斐はありそうだ。
2015/04/19
結城あすか
どうでもいいけど、『アラビアン・ナイト』がイスラム世界で評価が低いのがわからないって何度も何度も疑問を挙げてるんだけど……神との対話が絶対である敬虔な一神教の世界で、宗教と関係の無い、むしろ背徳的な世俗の書が評価されないのは当たり前にょ。そんな基本的な見識もなくてよく『アラビアン・ナイト』の研究なんてやってられると感心するにょ。
2007/06/03
めい
真実は常識という知ったかぶりで隠されていることもある。だから、疑うことが大切。視点を変え見えてくるものを、追求する。それが学問の楽しさ。まずはドン・キホーテを読んでみようと思った。
2014/05/27
壱萬参仟縁
『古事記』、『アラビアン・ナイト』、『ドン・キホーテ』、『解体新書』、『存在と時間』、『私の「マルクス」』の各節から成る。こぼれ話として、ハイデガーは評者の性格に似ていて親近感が湧いた。「けれんもあれば、はったりもある。かなりの山っ気のある男」(p.174)。古典を読む中で、意外な有名人の人間くささが見えると、読んだ甲斐があった。
2012/04/27
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