作家論 (中公文庫 A 12-2)
作家論 (中公文庫 A 12-2) / 感想・レビュー
うえ
「文学批評としてこの作家論を読む人は、すべての作家に私が肯定的でありすぎることに疑問を抱くかもしれない。しかし私の頑な態度として、気に入らぬ作家の解説は一切引受けなかったのであるから仕方ない…虫の好かぬ作家のものは読まぬし、虫の好く作家のものは読む。すでに虫の好いているのであるから、作品のほうも温かい胸をひらいてくれる。無私の態度で作中を散歩したあとでなければ、そもそも文学批評というものは成立たぬ、と私は信ずる…イデオロギー批評などは論外である。非政治主義を装った、手のこんだ政治主義批評は数多いのである」
2019/10/23
shi 2
ベルグソン-プルースト-川端康成?
2021/12/07
双海(ふたみ)
難しい・・・。
2013/01/26
たんぐすてん
作家論と銘打っている通り単なる書評の寄せ集めではない。初出の殆どは文学全集の解説で、取り上げた作家達について、複数の作品を通じて論じていくスタイル。三島の明晰な分析が冴える。未知の作家を論じた文章を読んでいる時でも決して退屈させず、純粋に評論を読む楽しみを堪能させてくれた。
2012/08/19
misui
ざっと目を通す。あまりの切れ味の鋭さに、三島に持っていた先入観(というか偏見)があらかた払拭された。いずれ集中して作品に触れたい。
2010/12/25
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