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レイテ戦記 中 (中公文庫 A 33-3)

レイテ戦記 中 (中公文庫 A 33-3)

レイテ戦記 中 (中公文庫 A 33-3)

作家
大岡昇平
出版社
中央公論新社
発売日
1974-10-10
ISBN
9784122001411
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レイテ戦記 中 (中公文庫 A 33-3) / 感想・レビュー

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yummyrin

話が進むにつれ、その後を知る者にとって読むことが辛くなる。物事を決定する力のあるものが、如何に責任感に欠けるものか。いまも変わらぬ組織の在り方を垣間見ることが出来る。

2017/04/12

CTC

中巻はレイテ脊梁山脈を巡る第1師団の苦闘を中心に描かれる。頭号師団とか「玉」と云われ、名の通り精鋭だった同師団だが、226事件の問題で、15年戦争では初の実戦だった。このリモン峠の戦いでは様々な錯誤がありつつも圧倒的な火力を誇る米軍相手に二月程戦線を拮抗させる。「しかし歴史から教訓を汲み取らねば、我々は永遠にリモン峠の段階に止まっていることになる。(中略)リモン峠で戦った第一師団の歩兵は、栗田艦隊の水兵と同じく、日本の歴史自身と戦っていたのである。」時代遅れの編成、日露の戦訓すら生かせぬ参本の頭の古さ。。

2015/02/24

くれの

戦争記録文学の大著は小生には到底理解できないほど緻密に描かれています。日米の死闘は果てしなく続くかと思うほど凄惨な戦場だったことを知りました。いつだって戦争の被害者は最前線の弱者であることに違いありません。

2016/04/11

よしひろ

日本軍の壊滅への過程。淡々と描写される戦争の推移が、その激しい攻防を如実に物語る。

2016/04/13

かずい

上巻に続き中巻も資料から各部隊、戦いの細かな戦記が続いているが、物量と火力に勝る米軍との死闘はさらに劣勢となっていく。そうした中、神風特攻隊の決行をし敵艦にダメージをあたえるものの潮流は変えられず。特殊部隊の投入は時既に遅く、兵士の戦意も喪失し敗戦の色濃くなって来た。読むにつれて日本兵の悲惨さは元よりなんの関係も無いフィリピンの領土にここまで破壊したのは申し訳なく思う。レイテの敗戦は日本本土には伝わっていなかったろうし、この時点で終戦となれば沖縄での悲劇は避けられた、というのは結果論だろうか。

2018/01/22

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