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園芸家12カ月 (中公文庫 C 15)

園芸家12カ月 (中公文庫 C 15)

園芸家12カ月 (中公文庫 C 15)

作家
カレル・チャペック
Karel Capek
小松 太郎
出版社
中央公論新社
発売日
1975-12-10
ISBN
9784122002845
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園芸家12カ月 (中公文庫 C 15) / 感想・レビュー

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瀧ながれ

庭に足を踏み入れると、顔を出したばかりの芽を踏んでしまい、土を耕そうとすると、鍬で球根を割ってしまい、新しい株を購入すると、空いた場所なんか残っていない。なんて「庭作りあるある」ににやにやしていたら、翻訳者の解説によると、チャペックが園芸を楽しんでいたかはわからないようで、…いやでもこの描写はリアルだよ、本人の体験でしょ、と思います。花が満開の時期は、雑草を抜いたり花がらを摘んだり忙しいので、ゆっくり庭を観賞できるのは雪に覆われた冬である、という書き方も、実感こもってる気がします。

2015/08/25

meg

なんとも言えないすばらしい心地のある趣ある本だ。 カレル・チャペックの園芸熱はマニアというべき。 でも四季うつろう植物の美しさには国境を超えて多くの人々を魅了するのだ。ヨゼフ・チャペックによる絵がまた良くてなんかほっこり。良い本。

2024/01/23

テイネハイランド

チェコの作家カレル・チャペックの作品。読んでいるうちに、心のこわ張りが解きほぐされて穏やかな気持ちになれました。P.10「ホースと格闘する話」などを読んで連想したのは、「ボートの三人男」などの英国のユーモア文学。ガーデニングへの愛といえば英国も負けてはいないので、この本が英国人が書いたエッセイだといわれても信じてしまいそう。一番好きな箇所は、11月の園芸家の章。「いまのうちに支度をしておかないと、春になっても支度はできない。未来はわたしたちの前にあるのではなく、もうここにあるのだ。」

2017/02/26

マッピー

カバー裏の紹介文の最後に書かれた、「無類に愉快な本」これに尽きる。カレル・チャペックと言えば戯曲『R.U.R.』でロボットという言葉を世界で最初に使った作家で有名ですが、それと共にこの「園芸家12カ月」もまた有名で、ようやく読めました!と感慨もひとしお。園芸家はまず土を見る。うん。私は花を見る素人でいいや。兄ヨゼフ・チャペックの描いた挿絵もよい。

2019/06/29

キイロイネコ

何十年も前に読んだ本。園芸家とは、土を育てる事と書いてあった記憶が。 平和で心地よい語り口で、土と語り合い植物を育てていく様子か思い浮かぶ。3冊としてやっている。本があるので、これを再読したい。読書メーターでケストナーの動物会議登録している方がいて、この本を思い出しました。読書メーター、すごい。

2022/05/03

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