童女入水 (中公文庫 A 15-3)
童女入水 (中公文庫 A 15-3) / 感想・レビュー
あぴる飼い
戦後から高度成長までの日本の状況・社会問題,および性風俗の描写をしながら,日本プロレタリア文学から一歩身を引いた立場で書いた日本プロレタリア文学という印象であった。 筆者はメディアの人(解説から。読者自身は筆者を知らない)であり,語り手としても登場人物としても物語の主人公ではなく,あくまでも伝える人・評論する人なのであって,皮肉・批評・賞賛はせど問題を解決しようとする能動的な立場にはないようである。
2014/01/08
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