日本妖怪変化史 (中公文庫 M 27)
日本妖怪変化史 (中公文庫 M 27) / 感想・レビュー
sayzk
妖怪、オバケマニア。膨大な古典文学上の妖怪、変化の分類。その実体についての考察は無し。なんの役にも立たない研究でしょうが、たいした分析です。妖怪変化をとても楽しんでおられるよう 。もっと有名な本になっていてもよさそうに思います。
2020/01/28
メイロング
分類好きだな、この人。薄い本なのに、よくここまでまとまってるもの。妖怪の本を書くなら読まずにはすませられない。ここから鬼の研究なり、著名な資料に進んでいきたい。佐倉宗吾のすごいフライングバルセロナアタック。玉虫厨子に鬼の絵は覚えておきたい豆知識。
2017/10/11
シンドバッド
大正期の著作ではあるが、『妖怪』と『変化』の概念規定から始まり、民族史研究として秀でている。
2013/03/01
がいこつ
妖怪の変化史ではなく、妖怪と変化(へんげ)の歴史をまとめた本です。空間的な距離に重きを置く民俗学や文化人類学とは異なり、時間の変遷が要点となる史学的な分野からの研究はなかなか興味深いです。初版が大正12年ということで、資料選択・妖怪分類などの点で分析や考察は必ずしも首肯できるものではないですが、古代において日本では幽霊がほとんど登場しない、などはっとさせられる指摘も多く、刺激的な一冊でありました。
2011/12/03
ねむりねずみ
大正の著作が元。柳田民俗学以前の著。生物学的な手法で、古今の妖怪・変化を分類していく。「~史」とある割に時代の変遷にこだわる部分は短く、今から見ればかなり横断的。
2015/04/23
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