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本の神話学 (中公文庫 M 60)

本の神話学 (中公文庫 M 60)

本の神話学 (中公文庫 M 60)

作家
山口昌男
出版社
中央公論新社
発売日
1977-12-10
ISBN
9784122004993
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本の神話学 (中公文庫 M 60) / 感想・レビュー

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Hiro

非常に難しい本で苦労して、でもあまり立ち止まらずに読み終えた。書中に未知の学者研究者目白押しで、いちいちその引用や言及の意味を深掘りして追及しても埒が明かないと思い、ただしっかりと読むことにだけ集中したのだ。こんなに分からない本をとにかく一生懸命読んだのは、この博学な著者の颯爽とした知見の宙返りのような披露の仕方に、驚きながらも年甲斐も無く憧れてしまったからだ。ホント著者の学識は凄い。世界を股にかけて好奇心のままに活動する格好良さ。今からでも勉強して少しでも著者の本を理解できるようになりたいと思う。

2021/10/19

あかふく

神話は起源に関わっている。本について言えば、それがどのような環境から現れたか、どのような背景を持っているか、どのように書かれているかということについて語ることが神話学となる。そのような「環境」は決して理路整然としたものではなく、ある種の茶番的ですらある語りによって明らかになってくる。魅力的に語る(書く・引用する)ことが「環境」に関わる神話を蒐集する著者の仕事の一つであり、山口昌男自身もまた道化的な人物として本書に組み込まれている。本書は、物語る行為のあり方を身振りする。

2014/01/04

dantom

ワイマール文化、モーツァルト、ルネサンス、神話・・・・、もう全く守備範囲外の話で理解が進まず。しかし、最後まで退屈すること無く読めたのは、この本の該博性に惹かれたからだ。

2016/08/10

KAME

ブッキッシュな一冊。 学者だなぁと思った。ただ、この人の「笑い」の概念が古い。

2014/10/20

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