東海道戦争 (中公文庫 A 113-2)
東海道戦争 (中公文庫 A 113-2) / 感想・レビュー
10$の恋
筒井康隆先生の最後の作品となるであろう『カーテンコール』を読了して、どぉやら私の魂が萎んだようや…。「ええい!ほたら筒井先生のデビュー作から読み返したろかい!」ちゅうことでこの本を。筒井先生の若さが眩しいやないかい♪…本は古うて茶色に変色しとるけど。スケールが破天荒でデカいやないかい!…活字はボヤケてちっちゃいけど(笑)。昭和53年発刊の本やからしゃーない。さて、東京と大阪の戦争勃発。発端は「なんや知らんオモロそうやし」の大衆心理。キテレツ〜。尖った初期「筒井作品」、他の9短編も私を楽しませてくれたわい♫
2024/03/29
じゃくお
この短編集では人間の、ロボットに対する怒りを描いた作品が多い。興味のあるテーマなので楽しめた。 「群猫」は筒井康隆にしては珍しい幻想的な美しさを持つ作品で印象に残る。 「しゃっくり」も美しい作品といっていいのかな?最後は綺麗に終わったけど強引なところが多くて惜しい作品だった。もう少しリアル路線で書いてほしい(人々が狂っていくのが急な気がするのと、最後の都合よさが惜しい) 「堕地獄仏法」は過去に僕が読んだ筒井康隆作品で最も過激だった。 「くたばれPTA」なんかも過激だけどPTAと創価学会じゃ格が違う。
2016/03/26
きのやん
どれだけ長きの間、本棚の肥やしになっていたか分からない、筒井康隆の初短編集を読んだ(78.12.10初版、81.5.5 6刷)。昔の文庫本解説は、作者の出自や収録作の初出誌などに必ず触れていて、資料的価値があった。大坪直行(光文社の編集者だったらしい)によれば、収録9作は62年から65年の発表だそうだ。積極的に再読したいとまでは思わないが、もう一度読んでもいいかなくらいに思えるのは、筒井康隆独特の文体・作風のためだろう。「堕地獄仏法」(65年)を読んで知った。この人、昔から創価学会が大嫌いだったんだな。
2023/12/16
羊男
★★★★
1979/02/20
shiaruvy
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