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陽暉楼 (中公文庫 A 108-4)

陽暉楼 (中公文庫 A 108-4)

陽暉楼 (中公文庫 A 108-4)

作家
宮尾登美子
出版社
中央公論新社
発売日
1979-09-10
ISBN
9784122006669
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陽暉楼 (中公文庫 A 108-4) / 感想・レビュー

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そうたそ

★★★☆☆ 五社英雄監督の映画が有名だが、本書はその原作。高知の料亭・陽暉楼に売られた房子がやがて一流の芸妓となるも、恋を知ることで、その華やかな舞台から次第に転がり落ちていく悲哀を描く一作。前半の華やかさと後半の暗さが対照的で、昭和初期というまだまだ女性の地位が軽んじられていた時代の生き辛さが伺える。だが、ただ悲しいというだけの話ではなく、花柳界という特殊な世界の当時の文化や慣習などもしっかりと書かれているし、房子の女性としての意地や強さも感じ取れる。女性を描き続けてきた著者にしか書き得ない力作。

2024/11/05

miel

やっと、読了。つらくて読みたくなかった。それでも、女として読まずにいられなかった。考えることがありすぎて、感想が書けない。女というか、日本人というか、人間というか。

2015/08/30

Ryosuke Matsu

出だしが取っつきにくくてどうしようかと思ったが、途中から引きこまれた。 軽い活字中毒者になっている此の頃。

2012/12/09

kusa

戦前のまだ女性が社会では下に見られていた時代、貧困にあえぐあえぐ家庭は女の子を口減らしのために置き屋などに売られていった。主人公も親の借金から陽気楼に芸者の修業という名目で売られた。 はじめは才能が開花し売れっ子になったが次第に娼妓として客を取るようになる、やがて妊娠、結核を患う 女性蔑視と差別、そうなると男は離れていってしまう 最盛期からどん底へ 幼子を残して亡くなってしまう。 女性の幸せとは何かと考えさせられてしまった。

2023/03/09

戦前の一人の芸妓の生涯を描いた作品。自由な現代では想像もつかないほど、過酷だ。女性の生き方とは何だろう、と考えさせられた。

2019/06/21

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