美味方丈記 (中公文庫 M 228)
美味方丈記 (中公文庫 M 228) / 感想・レビュー
Gen Kato
中国料理のお勉強。「煎(チェン)」「炒(チャオ)」「炸(ツァ)」「爆(パオ)」「焼(シャオ)」などの火加減・調理法の違いに感心。このへん覚えておけばメニュー見ただけで料理の見当がつくんですね。
2015/10/29
韓信
蘊蓄好きで食いしん坊な陳舜臣と、夫を軽くいなす錦墩夫人の夫婦漫才のようなかけあいで綴るグルメエッセイ。子どもの頃に食べた神戸の思い出の味から中華料理の歴史までを、大雑把だが縦横無尽に語る内容自体も面白いが、夫人の目から見た大きな子どものような陳舜臣像が新鮮で微笑ましいし、関係性が自分の両親を彷彿とさせる(笑)。食べたくなったものは、精神安定効果があり船食にも供されたという金針菜(わすれぐさ)。卓袱料理・沖縄料理と福建料理の親近性、汾酒の産地の山西の杏花村は杜牧の詩にも詠まれていた話など、興味深い話題もあり
2023/02/28
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