好色五人女 (中公文庫 A 29-6)
好色五人女 (中公文庫 A 29-6) / 感想・レビュー
澤水月
八百屋お七も、元々衆道の美青年が男色女色に揺れる話も。バッドエンドともかぎらず実話誌や「黒い報告書」的。巻末二つの対談が一つはほぼ好色一代男。武田百合子とこの五人女に関する対談で「腰が平たく」なる女の描写は処女でなくなるとしばらく普通に(痛みや違和感で)歩けない様をいう当時の常套句と出てるのは唸る。読みやすい! 好色一代男と併読すると後書き解説なお面白い
2022/02/23
kanon
惚れた男と添えるなら、あえて地獄に落ちもする・・・・・・
2010/09/23
ELAT
軽快な語りで読みやすかった。結末はどれも重い。不倫で処刑って厳しいな…、と思ったりした。
2015/06/22
笠井康平
註釈書とはちがい、改行や読点は現代小説のものに置き換えてあり、当時の語彙や洒落には補訳や省略をしてくれており、とても読みやすい作品に翻訳されています。古書で手に入れましたが、丹羽訳も付いた新刊が河出文庫からも出ています。
2013/07/05
寛理
☆☆☆ 谷崎が西鶴の女には魅力がない、みたいなことを言ってたような気がするが、そして確かにその通りだと思うが、これの第二話のおせんなどはなかなかいいのではないだろうか。チャンドラー「さらば愛しき女よ」に似ている。
2019/12/16
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