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映画館がはねて (中公文庫 M 414)

映画館がはねて (中公文庫 M 414)

映画館がはねて (中公文庫 M 414)

作家
山田洋次
出版社
中央公論新社
発売日
1989-05-01
ISBN
9784122016156
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映画館がはねて (中公文庫 M 414) / 感想・レビュー

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たくのみ

「寅さん」の山田監督のエッセイ集。寅のタンカ売のセリフは、香具師の技を実地で身につけた渥美清さんの発案。リリーのモデルになったのは水兵の妻・エミ子さんという女性。大阪で生まれ、満州でそだち、ロシア人の作った家に住んでいたという山田監督。彼を襲った、突然の敗戦と引揚者の苦悩と悲惨な出来事。だが、土地を奪われた満州や中国人もまた大変だったのだ。映画を支える裏方さん達まで、幅広く心を砕く山田監督の姿勢がとても印象的でした。

2016/08/19

Forest

山田洋次 映画館がはねて読了しました。山田監督が大連のアカシア並木を書いているところが印象的。故郷を持たない人だからこそ故郷や家族にこだわった映画を取るのではないだろうか。渥美清は良い話や美しい出来事に関心を持ち、内面に潜めて大切にしていたらしい。その他に銀映耕房、大道具のコンちゃんの話、衣装係の話など裏舞台のエッセイも面白い。

2019/10/30

kikizo

30年以上も前のエッセイだが、今読んでも頷けるところがいっぱいある。この頃に憂いていたことが現実になっていることもあり、世界はどこに向かっているんだろうと、ふと考えさせられた。寅さんの生き方が、今の日本に必要なのかもしれない。

2017/12/05

ゴリゾウ

私渥美清ははたして寅より優れた人間なのだろうか、と疑うのです。いや、ひょっとすると渥美清は寅に追い抜かれていくのじゃないか、と不安になったりもします。(P126) #1527

1991/11/27

ryoah_upload

山田洋次監督のエッセイ。森川信の晩年の様子が興味深い。

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