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風眼抄 (中公文庫 や 25-1)

風眼抄 (中公文庫 や 25-1)

風眼抄 (中公文庫 や 25-1)

作家
山田風太郎
出版社
中央公論新社
発売日
1990-11-01
ISBN
9784122017597
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風眼抄 (中公文庫 や 25-1) / 感想・レビュー

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出世八五郎

「ふうがんしょう」エッセー=随筆。六興出版単行本として1979年10月に出版されており、巻末に初出一覧がある。その中で一番古いのが昭和38年7月大衆文学研究に掲載された吉川文学雑感。確か山風は後世まで残るのは夏目漱石と吉川英治だろうと言っていたと思う。此処では悲観的なことを言っている。吉川英治も出版元を変えて生き残っているように思える。山風も表紙画を何回も変えて再販を続けている。“戦中の「断腸亭日乗」”を同日同刻のような作品で読みたかった。

2020/05/25

うえ

「乱歩全集の月報をチラチラ読んでいると、何人かの人が、乱歩さんの訪問を受けたときのことを書いていた。晩年に「宝石」の編集に当られてから、乱歩さんは律儀にみずから原稿依頼にあちこち回られたがそのときのみなの聳動ぶりを書いたものだ。「乱歩来たる!」その報は、当人のみならず家人にも「大変だ!」という驚きと恐縮の渦に包んでしまう」●聞いた話だと乱歩は、多くの若手に君こそが探偵小説の後継者だ、みたいなことを言っていて、葬儀で「俺も言われた」「俺も」「俺も俺も」となり、あの爺全員に言ってやがったな!とかなったとか

2017/10/07

寛理

☆☆☆☆ 乱歩は禿げていることを気にしていたんではないかという「乱歩妖説」、しゃべり続ける人のイメージが鮮やかな「旧友」、及川古志郎と啄木を対置した「啄木記念館にて」、あと「私のケチな部分」などが面白かった。「廃県置藩説」を読むと山風は中道ぶった単なる皮肉屋なんじゃないかと思うが、「戦中の断腸亭日乗」の最後はすばらしくて、こういうことを書ける人はやはり尊敬に値する。

2019/09/08

kiji

★3。再読。やはり読むと安らぐ山風エッセイでした

2014/08/09

しじみのたわごと

忍法帖・明治物・推理物と手当たり次第に舐め読みして、最後まで食わず嫌いしていた随筆に手を付けてみた。わが家は幻の中でフムフム、春愁糞尿譚で爆笑、律という女に妹萌えの先取り的な物を感じ、戦中の「断腸亭日乗」等に戦中派日記群・同日同刻で書かれた物事の根を見る。小説と同じく、不思議と古さをあまり感じない。

2013/07/19

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