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エコロジー的思考のすすめ: 思考の技術 (中公文庫 た 20-3)

エコロジー的思考のすすめ: 思考の技術 (中公文庫 た 20-3)

エコロジー的思考のすすめ: 思考の技術 (中公文庫 た 20-3)

作家
立花隆
出版社
中央公論新社
発売日
1990-12-01
ISBN
9784122017641
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エコロジー的思考のすすめ: 思考の技術 (中公文庫 た 20-3) / 感想・レビュー

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獺祭魚の食客@鯨鯢

 オイルショック前の1971年の啓示的著作。公害問題が顕在化しR・カーソン「沈黙の春」は生物の死に絶えた世界を描きました。経済(エコノミー)か自然環境保全(エコロジー)かと詰め寄られたとき、老荘思想家のように生きることは難しい。公害問題はエコノミーから費用(コスト)を拠出し科学技術的に解決しました。  地球温暖化対策の取り組みとして一般人は経済的恩恵を享受しつつも自らエコ活動をしています。根本的課題解決のためには脱炭素を科学技術のイノベーションで達成するしかないと思います。(再生可能エネルギーの活用か)

akira

古書店にて。 1971年発刊で文庫化1991年の書。後者でも現在より30年、つまり1世代前に当たるが発刊時はさらに遡り半世紀前となる。この当時でも非常によく当たっている考察の数々。科学的な見地から得た考察の正確さをあらためて認識する。 ふと目にとまる一節。良いと言われるものへの警鐘。かつてのアスベストと同じく脱プラが叫ばれる現在。半世紀も前に著者は警鐘を鳴らしていた。あまりに『安定』すぎるものの弊害。私たちは価値観を見直す必要がある。 「このエコシステムにのらないプラスチクスの量が年々増大している」

2022/01/06

nobody

私は鉄壁の無神論者だが生態学に関する本を立て続けに読んでくるとこれだけ精巧なエコシステムや生命が無目的に偶然に存在している筈はなくある意志を仮定しなければ解釈できないと思えてきてしまう。確かにこれらの本で語られる知識は本当の意味での一般教養として万人がもつ必要がある。それで学校教育で習ったのだなと逆に思い出したがあれは形骸化していた。だが行き着くのは凡百の環境論でお馴染みの意識改革論。立花の言うようにそれで「本当に文明のベクトルを変える」ことができるのか。お為ごかしでない、不毛でない環境論には出会えない。

2018/02/19

おめな

「人間がいかに強力な薬品を発明しても、程なくしてそれに対する耐性を持つ菌が生まれてくるなど、高等な生物である人間の弱さの好例である」- 今の世の中について、すでに40年ほど前に著者は指摘していた。自然システムと人工システムを統合しない限り、人類の未来はない。気候変動やSDGsを考える前にこの本で思考をリセットする必要があるだろう。

2021/08/08

たかぴ

自分の思考はシンプルに纏めがちであるが、地球の生態系は複雑で人間ごときでは破壊できない再生能力があるように思う。人間は簡単に滅びるだろうけど。

2022/04/26

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