彼方の悪魔 (中公文庫 こ 24-1)
彼方の悪魔 (中公文庫 こ 24-1) / 感想・レビュー
ミカママ
小池さんの初期作品。作風を模索していらした頃であろうかと、正直期待せずに読み始めたのだが、サクサク進めた。ひとりの大学生が、留学先より野生のリスの死骸を持ち帰ったのだが、、、という察しのいいあなたはお気づきでしょう。医療ミステリーであり、同時にストーカーもの、監禁モノでもある。小池さんならではの、オシャレで繊細な描写もそこここに活きており、ドラマを観るように読了。
2018/01/07
まさきち
留学生が持ち込んだペストとの戦いと、人気キャスターに対するストーカーの誘拐事件とが絡んだ物語。双方が絶妙に絡み合い、非常に読み応えのあった一冊。楽しめました。
2020/10/06
美紀ちゃん
行列に並んでる間に読了。アメリカから帰国間際に死んでしまったリスを日本に持ち帰ってしまった青年の話から始まる。リスの死骸にはペスト菌が!!。。。並行して、精神が病んでるストーカーが人気女性キャスターを誘拐。その男は公園でペスト菌に感染した猫に接触。どうなるのか?想像しながら集中して読めた。読みやすかった。
2014/05/06
coco夏ko10角
『ミステリーを科学したら』で気になってた作品。留学生が持ち帰ってきたリスの死骸のペスト菌、女性キャスターへの歪んだ愛情による事件。小池真理子さんのサスペンス読みごたえがありやはり面白い。
2018/08/28
Yu。
帰国した大学生が密かに持ち帰った“大切なモノ”が招く恐怖‥ 精神を蝕まれた“ストーカー”に狙われた女性キャスターの身に起こる恐怖‥ といった一見接点の無い二つの災難が重なる事で更なる惨事を引き起こす。。こわいですね‥ 少し前まではこんなの絵空事で済んでいたのに‥ 旬といいましょうか、時勢に相応しいネタが背景にあります。
2021/05/07
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