いつか時が汝を (中公文庫 き 17-1)
いつか時が汝を (中公文庫 き 17-1) / 感想・レビュー
タナー
日本を離れ、アメリカの田舎町で時計修理を請け負い静かに暮らす男・シンゴ。釣りとバラ作りを楽しみにしながら、彼は年に一度特殊な"仕事"を引き受ける.... 実はコレ、自分がハードボイルドに興味を持ち始めた30年ほど前に、単行本を初版で読み、深く印象に残っていた作品。短い文章の連続、そこから溢れるスピード感。瞬時に魅了された。今読んでみても、当時感じた鋭い雰囲気は褪せることがない。最近は時代小説がメインの北方先生ではあるが、こんな粋な感じの現代ハードボイルドも、また描いて頂きたいものだ。
2021/07/31
たーくん
再読→→→アメリカ南部の街で、時計の修理を生業に、もの静かな日日を生きる一人の日本人。バラを丹精し、孤独な釣りを好む男が、年に一度だけ引き受ける特殊な“仕事”とは…。衝撃のハード・ボイルド長篇。
2018/05/05
やっぱり青物が好き
北方節全開です。 決めたら曲げない信念。 実践する忍耐力。 毎日のルーティーン。 まさかそこから来るとは、、、 北方謙三の中でも良書です。
2020/06/14
あちもここ
時計の修理屋という日常から、殺し屋としての非日常。決して逃げないという信念。過去のトラウマ。渋くてかっこよかったです。シンゴとクリス(殺し屋と私立探偵!)のコンビがとても良い! 綿畠と時間の表現が印象的でした。
2022/02/02
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