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北風に起つ: 継体戦争と蘇我稲目 (中公文庫 く 7-14)

北風に起つ: 継体戦争と蘇我稲目 (中公文庫 く 7-14)

北風に起つ: 継体戦争と蘇我稲目 (中公文庫 く 7-14)

作家
黒岩重吾
出版社
中央公論新社
発売日
1991-11-01
ISBN
9784122018518
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北風に起つ: 継体戦争と蘇我稲目 (中公文庫 く 7-14) / 感想・レビュー

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くっちゃ

授業で習うのは蘇我馬子の時代から。いきなり現れたと思ったら、物部守屋を倒して天皇殺して、独裁して…。この小説を読んで、どのように蘇我氏が飛躍する契機をつかんだのかがよくわかる。この時代は宗教の祭祀権を持つものが力をもつ。百済系の蘇我氏は倭国古来の宗教である神道の祭祀権はえられない。神道に代わる宗教として仏教を取り入れ、いち早く自分達が仏教を我が物とすることで、新な力を握ることを狙う。後年の蘇我と物部の対立が単純に崇仏派と廃仏派の戦いではなく、その裏にある権力争いが見えてくるところが面白すぎる

2016/08/27

BIN

西暦500年頃前後の話で天皇が後継者を指名せずに崩御したため、僅かながら天皇の血統である越の国の男大迹王(継体天皇)が大和に入るまでのお話。その男大迹王の大和入を防ごうとしたり抵抗したのが蘇我稲目(馬子の父)です。まだ越は大和から見たら蛮族なので反対派が多く、その豪族たちの思惑や突如発生してきた九州の磐井の強大化などなど国内国際情勢踏まえた一作になっている。物部氏と手を結ぶためとはいえ、愛している妻を嫁にくれてやらねばらなんとは!ずっと鍔迫り合いという感じでダイナミックさにはかけるが、飽きないのはさすが。

2018/11/10

RASCAL

卑弥呼、ヤマトタケル、神功皇后、雄略天皇と、黒岩重吾さんの小説を時代の古い順に読んでます。史実のはっきりしない古代の話ですので、作者の小説家としての力量、創作力によるところが大きいのでしょうが、それでいて全作品に黒岩史観がビッと通っていて、説得力があります。この作品は、歴史ファンタジーではなく、権謀術数渦巻く政治の世界、国際情勢の変化と新しい時代の到来、とにかくめちゃめちゃ面白かったです。

2012/12/07

大阪魂

久々のがっつり歴史本ー 古代史って、日本史の授業とかやったら、ほとんど教えてもろてへんかったから、ほんま新鮮!滋賀、福井で育って、大和の大王になった継体天皇とか、蘇我、物部、磐井とか、名前しか知らんかった人なんかがむっちゃ身近に!がっつり楽しませてもろた!さあ、次はまたミステリーにもどろかなあ!

2016/06/01

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

*天皇小説・男大迹王(継体天皇)*空白の大王位に即くのは一体誰だ!?北方勢力を背景として大和への進出をねらう男大迹王と、新時代に優勢な地位を占めようと画策する蘇我稲目。6世紀の倭国を舞台に、知略を尽くして繰り広げられる古代大河ドラマ!?――時は527年…、古墳時代中期の日本を舞台に、空席の大王位の座をめぐり熱砂の戦場を熱き男たちが駆け抜ける! ⇒続き

2014/03/11

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