闇から覗く顔: ドールズ (中公文庫 た 37-2)
闇から覗く顔: ドールズ (中公文庫 た 37-2) / 感想・レビュー
a19
頂いた本。解説を読み、この本が「闇から来た少女」の続編だったことを知る。しかし、先の物語を知らずとも面白く引き込まれていった。短編4つ「紙の蜻蛉」「お化け蝋燭」「鬼火」「だまし絵」からなる。前作を知らないので、初めて目吉が登場する設定にゾクッとした。でも目吉の人懐っこさと江戸っ子口調に奇妙な安堵感が生まれるから不思議だ。次々と発生する事件に巻き込まれ、目吉の密かな活躍によって解決されてゆく過程も見所。主な舞台は盛岡だが仙台市や旧今市市(現日光市)、東京と大移動もする。江戸の文化が垣間見られるのも嬉しい。
2015/03/23
つちのこ
中公文庫新刊購入。1998.1.20読了
1998/01/20
ヘビメタじじい
前に一冊(ドールズ)、この少女に江戸時代の人形師の精神が同居する…という設定の小説を読んだので、馴染みがあって入りやすかった。中編4つで、ちょっと中途半端な長さで、まとまってはいるが、不完全燃焼って感じ…書く方もそうではないのかな?…
2010/10/24
kagetrasama-aoi(葵・橘)
最終巻のために再読。一作目、感想書いた後気がついたんですが、恒一郎、香雪、そして怜、熊本に行っているんですね。そして二作目の「お化け蝋燭」は鬼怒川が舞台になっています。ドールズ・シリーズの主な舞台は盛岡……。高橋先生がこの作品をお書きになられていた頃は、未だ東日本大震災も起っていなかったし、熊本城も無事だったし、鬼怒川も氾濫してなかったですよね。日本て本当に災害が多い国土なんですね。物語の面白さは勿論なんですが、そんなことを読みながら考えてしまいました。
2016/09/12
kagetrasama-aoi(葵・橘)
前作で、少女怜の体に江戸時代の人形師泉目吉が同居しているということがわかって!二作目は目吉の当時の知識や持っている技術(折り紙とか)を使って謎を解いてゆくというストーリィ。盛岡にある”ドールズ”という喫茶店の描写が素敵で、実在したら行ってみたいって思いました。仙台の街の様子もいいですね、数年前行った時のこと思い出しました。二人の人間の精神が同居していることで、体に変調をきたして入院して、そこで事件に巻き込まれたり、事件との関わり方が無理がなくて、目吉の謎解きもスムーズで。面白かったです!
2015/01/30
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