玩草亭百花譜 上巻: 福永武彦画文集 (中公文庫 ふ 9-2)
玩草亭百花譜 上巻: 福永武彦画文集 (中公文庫 ふ 9-2) / 感想・レビュー
tomi
「玩草亭」とは福永が命名した信濃追分の山小屋。晩年の5年間、病身でここでの暮らしの中で野の花をスケッチした画文集。初版93年、古い本だがオールカラーで美しい本。
2014/03/30
冬見
病身の福永武彦が描いた草花帖。上巻は1975年から1977年までのもの。1976年からは学名と日記、採取場所も記されるようになり、さながら植物図鑑。彩色が美しく、オールカラーで見れたことを嬉しく思う。絵ははじめの頃からうまいけれど、続けていくうちに明らかに腕が上がっているのが分かっておもしろい。絵日記が始まった1976年あたりからは情報量が多くなり、楽しく読んだ。草雲雀をめぐる、犀星と道造のエピソードが印象に残っている。良い機会なので、邯鄲と草雲雀の声を聞いてみた。図版目録と注があるのも嬉しい。
2019/05/13
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