茜に燃ゆ 上: 小説額田王 (中公文庫 く 7-16)
茜に燃ゆ 上: 小説額田王 (中公文庫 く 7-16) / 感想・レビュー
りー
うーーーん。額田王目線で書かれていて、つまり女性の心理描写がほとんどなのだけれど、なんだかすっっっごく醒めた感じで読んでしまう自分。男性の想像の中で女性はこんな感じなのか、と。この時代の女性の地位って、どうだったのか??作者さんが昭和の方ですから、昭和の思考で昭和の読者へ向けて書いていると思えば割りきれるのかもしれないのですが。女はそんなに男の事ばかり考えて生きないわい、と思ってしまいます。下巻も一応読みますが、なんだかなぁー。
2023/02/19
キンとギン
額田王の視点から描かれた本も読んでみようと思い購入。恋愛小説としては面白いのかもしれないが、恋愛についてあまり興味がないのかついつい冷めた目で読んでしまった。同時代ならやはり持統天皇のようにガッツリ仕事をした女性の方が好きである。
2016/05/23
ちゃこ
【1992年2月中央公論社刊を文庫化】[上下巻]上巻は648年秋,額田王15歳〜白雉5年(654)。大海人皇子と情熱的に恋をしながらも冷静に先を見据える額田王と、中大兄皇子との恋に全てを任せる鏡女王の二つの恋が対照的に生き生きと描かれている。どちらの恋も、あまりにも切なくて胸が締め付けられる。下巻はさらに切なくなりそうな予感。ちなみに閨での描写が結構エロくて驚いた。 /[2014ー152]
2014/08/02
RASCAL
黒岩さんの歴史小説も7世紀後半まで来ました。先月読んだ「中大兄皇子伝(下)」と同時代なのですが、俺様キャラの皇子が主人公の小説と違って、これまた何ともあでやかな。上巻はほぼ全編にわたって大海人皇子との恋愛が描かれているわけですが、、、波乱の下巻に続きます。
2013/06/01
rei
あでやかな物語である。主役の額田王がなんとも生々しい。女性であるが故に他者から強要された生き方に甘んじるなどまっぴらと自らの心のままに生きようとする額田王。皇太弟、大海人皇子との恋も受け身ではなく自ら燃やしていく。大海人もまた情熱的な好青年として描かれ、二人を裂くものなどなさそうなのに、ふと見え隠れする権力者の影。ドラマだよな。政治を描いた歴史小説に恋愛要素があるというよりは恋愛小説に政治の背景がからんでくるという感じかな。さあ、次第に大きくなる中大兄皇子の存在は・・・まて下巻。
2013/02/11
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