語りの海吉本隆明 2 (中公文庫 よ 15-4)
語りの海吉本隆明 2 (中公文庫 よ 15-4) / 感想・レビュー
フリウリ
新古今、実朝、近松、小林秀雄、漱石、良寛を題材にした、いくつかの講演録。一貫して述べていることは、古典を読む時、「すぐもやの向こうからもやを通して見えてきちゃう世界」があるが、これは、「はじめからある分析的な目」、つまり読者が生きる現代における知識や思想に基づいて形成された目、で見てしまった世界である。こういう見方に偏ると、古典の理解は偏るよ、ということです。実朝、小林の項目が特におもしろかったです。8
2024/01/21
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